種類豊富な混交林を抜けて山上楽園へ~大札山~(静岡)

439 大札山{オオフダヤマ}(1374m)

県=静岡・南アルプス南端

同行者=田中さん、斉藤さん

 登山日:2003年12月7日


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 三ヶ月前の盛夏に「南アルプス深南部」の前黒法師岳に登って、南アルプスの最深部の良さに惚れた。2泊3日の行程で中川根町の大札山・蕎麦粒山・大塚山・竜頭山を後輩の斉藤さんと金谷駅で合流して、初冬の南赤石林道に入山。

 途中で天然水を2泊分(20L)確保し、自然豊かなモミの木平から登り始めた。14時と遅い時間だったが、今夜泊まるのが3km先の犬の段休憩舎なので、日の暮れない内に宿舎に入ろうと歩き出す。

 高原が尽きて、樹林帯に掛る辺りから道の勾配がきつくなった。空を見上げると薄日は射していたが弱い光であり、それに森林帯に入ってから、風の音がはっきり聞こえるようになった。これは天候が変わる前触れだろうか。音には高低もあり威嚇(いかく)にも聞こえる。足元には廃墟の跡か茶碗や瓶の欠片が散乱していた。

 落葉したブナやヒメシャラ、そして幹周りが2mもあるツガが林立する自然豊かな素晴らしい山域だ。クマシデ・ミネバリ・ハンノキ・ミズメなど、カバノキ科と、イタヤカエデなどのカエデ科、そしてアブラチャン・クロモジなどクスノキ科、ムラサキヤシオを代表するツツジ科などなど、樹木の種類が豊富な混交林。眺め廻していると、首が痛くなる程だ。

 木々に見とれて1時間ほどで、東側が開けた二等三角点の山頂に飛び出した。晴れ渡った山座同定日和で、先ず端正な十枚山の奥に早くも雪を纏った富士山が目に飛び込んでくる。

 田中さんが『あれが上河内岳、その左奥が聖、光(てかり)岳、そしてずっと手前が先日登った前黒法師岳。』と説明してくれる。北に眼を転ずれば、『明日登る蕎麦粒山・高塚山だ。』その左が、シロヤシオで名高い岩岳山。南アルプスの深南部の山々が、こちら方面から眺める機会が少ないので貴重な体験であった。ほんの一時だったが、充分に山上楽園を楽しんで来た道を戻り、下山した。

 やがて、夕暮れの透き通ったように冷たい高原の大気を呼吸すると、胸が締め付けられ、何か普段と違う新しい空気が肺の中に入り込んで元気が出るようだ。林道を更に奥へと走り、右側は崩壊した千尋(せんじん)の谷底だ。鞍部を乗越すと宿舎のある犬の段に着いた。今日は雲一つない快晴だったので、太陽が西の彼方に赤く染まって沈んで行く。陽のある内に立派な村営の山小屋に入った。

 夕食の宴は日本酒と下ごしらえしてきたキムチ鍋で身体を温め、山談議に浸かり、日付が変わる頃にシエラフに潜った。夜半からゴーという風のうなりがして、低気圧が移動しているようだ。明日の好天を期待して眠りに着いた。

【※注意事項】大札山・山犬段方面へ登山される皆様へ
令和元年5月に発生した大規模な法面の崩落により、林道南赤石線を全面通行止(車両や歩行での進入を含む)としています。
現在、崩落の法面頂点付近には複数のクラックが確認されており、引き続き大規模な崩落の危険性があるほか、日常的な風雨でも落石などが発生しています。
大札山・山犬段は方面へ登山を計画されている方につきましては、大変ご迷惑をおかけしますが、迂回路および登山道をご利用いただきますようお願いします。

川根本町公式HPより


Kanapi
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*編集者からのひとこと*
1月21日は「ライバルが手を結ぶ日」です。
1866(慶応2)年のこの日、長州の木戸孝允、薩摩の西郷隆盛らが土佐の坂本竜馬らの仲介で京都で会見し、倒幕の為に薩長同盟(薩長連合)を結んだ。
今日は何の日 毎日が記念日より引用

ライバルと手を結ぶのは簡単なことではないですね。あなたはどう感じますか?国会では20日から各党の代表質問が行われています。個人的な意見ですが、今は与野党で争うのではなく、一刻も早くこの厳しい状況が改善するよう、手を結んで行動を起こしていただきたい!!


 

 
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