386 天狗山(1882m)
387 男 山(1851m)
OMITSU単独
県=長野・南佐久
登山日:2004年3月27日
ブログランキングに参加中!
あなたからの読者登録大歓迎です♪
Participating in the blog ranking! Reader registration from you is welcome
人気ブログランキング
「ロッジ山旅の木曜山行」で、度々川上村の高原野菜畑を行き来し、いつも目にする天狗山、男山。特に男山は国道R141号線からも挑戦的で一度は訪ねたい山だった。1年前の2月に同じ稜線上にある御陵山に登った際に、車を停めた馬越峠は工事中で入れず、天狗山山麓の野菜畑の上の畦に乗り入れた。
ブッシュ混じりの山道を天狗山直下のコルを目指して入山。日当たりの良い山側の草むらの所々に、ハルリンドウの青紫色の花が目に染みる。この道は馬越峠からのルートより歴史が古いらしく、踏み跡が細く一つだけあり、道標も長い間の風雨でくすんでいた。
やがて、明るい白樺林のガラガラ道を喘ぎながら直登して、やっと稜線のコルに出て一服入れた。あたりは何の気配も無く、静寂の中にただ一人。岩稜の急坂を登り詰めると頂上に飛び出した。狭い岩峰の山頂には手書きの山名板と石の祠、二等三角点標石、そして山座同定盤があった。眼下の川上ヴィラージユゴルフ場で何組かのプレイヤーがフェアウェイに黒胡麻の粒が動いている様に見える。
天気も良く晴れ渡り、眺望は抜群で八ヶ岳連峰は勿論のこと、目の前に赤顔山、以前に登った御座山や御稜山が所々に未だ残雪を付けた姿が見渡せた。落下傘で真下の野菜畑に飛び降りたら気持がよいだろうなどと思い、鳥肌が立つ。汗が引け寒さを感じたので、束の間の眺望を楽しんで腰を上げ男山に向かう。
ザレ気味の岩稜を「三点支持・三点確保」の後ろ向きで、痩せ尾根を慎重に下る。勢いを殺すために木に掴まったり、抱きついたりする。見ると、多くの人がそうしているらしく、幹の同じ所がつるつるになった木が所々にあった。ほどなく、崖の途中から踏み跡の細い最初の大深山への分岐に。それにしても、思いもよらぬ急降下だった。
高度を下げ、鞍部で再び大深山側から入る分岐に着いた。ここで小休止をして一服入れて歩き出すと、稜線の北側に広い立派な歩道が見えるが、地図上に載ってないので不可解だ。
歩道を捨てて、稜線歩きを忠実に辿る。牧歌的な山域と岩稜が交互に現れ、楽しい尾根歩きだが、登りにかかると呼吸が乱れ、一本立てる回数が増える。約1時間歩いたところで派生尾根を出す小山の頭で、遮るものも無く眺めも良いので、ここで早めの昼食休憩とした。
振り返ると、山並みの彼方に天狗山が岩肌を剝き出して、威厳をそなえて視野に入り、縦走ならではの喜びが沸き上がる。目を転じると、目指す男山がシャクナゲの枝越しに雄姿を見せ、『早く来いよ』とでも言っているようだ。岩稜混じりの稜線を上り下りして突き上ると、祠のある男山の頂きに立った。
ここからの展望は火の見櫓の上に居る様で、足下の佐久平、その先の八ヶ岳連峰、背後に奥秩父の山々、富士山、南アルプスの山並みが文字通り360度の展望に大満足。そしてここが、遥か東方に広がる西上州の山脈と奥秩父の三国峠に繋がる、西の基点である事に想いを馳せた。
下山は山頂直下のガラガラ道を下りに下り、古い林道の終点に出る。冬枯れした落葉松林の落ち葉が積もった林道を、わき目もせずに尾根を2度越えて車に戻った。ふと見知らぬ土地を歩く、一人の旅人の気分を味わった山行だった。
*編集者からのひとこと*
3月16日は「国立公園指定記念日」です。
1934(昭和9)年のこの日、内務省が、瀬戸内海・雲仙(現在の雲仙天草)・霧島(現在の霧島屋久)の3か所を国立公園に指定し、日本初の国立公園が誕生した。国立公園はわが国の風景を代表する自然の景勝地で、環境大臣が指定した公園である。現在、29の国立公園が指定されている。
~今日は何の日 毎日が記念日より引用~
最近暖かくなってきたこともあり、週末に子供たちが公園で遊んでいるのをよく見かけます。「屋外だから大丈夫!」と思っているのかもしれませんが…お子さんがマスクせずに走り回っているのを見ると心配になるのは私だけでしょうか。。。