読図トレーニング向けの周助山(埼玉)

埼玉県(飯能)の周助山{シュウズケヤマ}(436m)に2008年4月6日に単独で登った山行です。周助山へは、登山ガイドをみて読図トレーニングのために気合を入れて向かっております。


周助山(436m)

 自宅近くから見える山に「シュウズケ」がリストされている。
その延長線上に、これも変わった名前の「ノボット」(436・3m)と言う三等三角点がある。
柏木山に続き、飯能の里山に登ることにした。

 周助山は、打田鍈一氏が分県登山ガイド「埼玉県の山」の中で、『読図トレーニングに最適の道不詳な山。単独で真摯に対決したい』と書かれている。益々わくわく気分で単車で出かけ、登山口の原市場に着く。
※読図トレーニング:地図から情報を読み取る技術で、山行計画時に登山予定の山のことを知るために必要になるもの。

 原市場中学校のグランド脇から、妻沢集落方面に60m程入った右側に「菊池木工所」の庭先があり、右上に赤い鳥居がある。階段を登って鳥居を潜り進むと、暗い杉植林の中に墓地が現れ、行き止まりだ。

当初に誤って入った登山口

 戻って地元の人に尋ねると、『周助山登山口は介護施設ディサービスの先の民家の手前からだよ。』と紹介される。分県ガイドは当てにならないので、25000/1地図と勘を頼りに登ることに決めた。中学校グランド脇を右折して、デイサービスを右に見て30m程行った左側の茶畑の石垣の所に新しい道標「周助山」(435.8m)入口がある。

民家の裏の登山口

 民家の裏を通り、余り歩いていない苔むした畦道を行く、道標があり、矢印に従って暗い杉植林の中を進む。しばらくするとコンクリート道となり、再び道標が設置せれている。「道不詳とは何なんだ?」親切に設置されているではないか。直進すればお墓で、矢印に従い左の枯れ沢沿いに入る。 

舗装された登山道

 杉の間伐で荒れた道無き道を登ると、右手に大きな岩が目に止まる。急登の連続で登り切ると、切り開かれた尾根上に飛び出す。周囲の状況から判断して、当初の鳥居からの入山は何らかの理由で入山できなくなり、こちらに新しく道を作り変えた様だ。ここから左方向へ切り開かれた尾根上を進むと、ヒノキ木立の中にシュウズケ(383m)であった。

周助山 山頂 三等三角点

 山頂には「周助山」の標示もあり、正しくは「シュウズケ」であろう。ヤブツバキがひっそりと咲いていて、ほっとさせてくれた。ここで一息入れる。冷気が身体を冷やしてくれたので、興味本位で赤テープに従い、旧登山道に入ってみたが、ヤブ急降のザレ場で赤テープは無くなる。「ヤブ斜面をもがき登る」とはこの場所と判断した。

荒れた倒木帯を登る

 頂上に引き返し、ハッキリした踏跡の尾根を少し下り、鞍部から登り返すと、山林境界杭が現れ、楢抜山も顔を出す。この辺はやたらと赤や黄色、青のテープが多い。久根花集落への分岐を過ぎ、クヌギの枝では蝶ネクタイを纏ったヒガラが「ツッピン。ツッピン。」と鳴き、倒木寸前のモミの大木の梢ではキツツキが連打の繰り返しが耳を打つ。

 野鳥が活動期に入ったなと感じながら、穏やかな起状を辿ると、木立の中に三等三角点の埋まるノボット(435.8m)に着いた。正確にはこの頂上が「周助山」であろう。何故なら、2500/1地形図や登山口の地元が設置した道標も周助山となっているからである。山頂には「登戸山」と標示されていた。

ノボット山頂

 尾根上を僅かに進むと、伐採地になる。西南の展望が開けたので、カメラに収めたが、春霞と逆光のため残念ながら絵にならなかった。下山はどのコースを辿るか、考える。登って来たコースを引き返すのは変化がない。地形図を眺め、妻沢集落に下ることにした。

 山頂まで戻り、久根花集落への分岐を過ぎ、やたらとテープの多い尾根上を登って、来た道と別れ赤テープに従い、右に分け入る。間引き伐採された杉木立の急降を両腕を使って肩まで下るが、赤テープはここまで、尾根上を下れば間違いない。

 薄っすらとした踏跡を探しながら、尚もヤブ急坂を下る。やがて、辺りが明るくなり、階段を下ると妻沢集落にある高原寺の先に飛び出した。

高原寺 下山口
高原寺の桜

 ここから駐車した場所まで2kmほどである。各家庭の庭に咲くミツバツツジを堪能しながら、駐車場に到着した。

 里に近く低山だが、取り付きが悪く、魚の骨のように無数に派出した支稜上には必ずといってよいほど踏跡がある。
でたらめなテープも多く、なかなか手ごわい山であったが、読図のトレーニングには良かった。


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*編集者からのひとこと*
3月25日は「電気記念日」です。
日本電気協会が1927(昭和2)年9月に制定。
1878(明治11)年のこの日、東京・銀座木挽町に開設された中央電信局の開局祝賀会が虎ノ門の工部大学校(現在の東京大学工学部)で開かれ、式場に50個のアーク灯が点灯された。日本で初めて灯った電灯だった。
今日は何の日 毎日が記念日より引用

1人1台スマホを持っている今では信じられませんが、江戸時代には電気はありませんでした。ほんの143年前に、東京・銀座に初めての電灯を設置したとのことです。都心は夜でも明るいですが、電気が普及したおかげですね。

 

 
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