28 白岩岳(1177m){シライワダケ}
県=青森・岩崎村
コーディネーター= リーダー:佐々木昇氏、サブ:高橋氏
同行者=旧ブナ倶楽部参加者(10名)
歩=4時間半 静=☆☆☆ 推=★★ 難=3
※本件は、山の本投稿済です ~巨木の森の盟主を歩く~
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Outdoor Style サンデーマウンテン
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白神ブナ倶楽部の佐々木さんのお誘いで斉藤さんと白岩岳・和賀岳探訪に参加する事にした。白岩岳は秋田県角館町の東方、仙北市と大仙市の境界に位置する山である。私の住む川口から朝一番の新幹線「こまち一号」を利用すると、角館から入角沢林道にある標高450mの登山口までその日の昼に入れるので、麓までの日帰りは十分可能である。{北東北緑の回廊}案内板がある林道終点の二股登山口の広場は車10台ほど駐車可能。
ここから登山道に入る。歩き初めは草が生い茂り歩きづらかったが、しばらく行くと杉と雑木の混交林の中になり、下草が少なく足に草が絡みつくこともなくなった。沢巻台を通過すると登山道は次第に勾配を増し、杉の枯れ枝を足に絡ませながら杉の枯葉が敷き詰められた径を登る。
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やがて左から登ってくる旧道杉沢コースと合流した。旧道は踏跡はあるが荒れていて殆ど利用せれていないようだ。登山道は、地図ではここから尾根の上を通っているように描いてあるが、実際は尾根の南斜面をトラバースしていく。やがて勾配がきつくなり植生がブナ林に変った所がシシ小屋だった。
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シシ小屋といっても小屋があるわけではなく、また小屋の跡らしい広場もない。どうゆう訳かブナの原生林の中の登山道の両脇に杉の大木が聳えている。サブリーダーの高橋さんによると、この山域は雪が深くマタギ達は常緑の杉の木を目印にしていたということである。「水のみ場」の標識がったが沢音はせず沢まではだいぶありそうだ。
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シシ小屋跡で半分の行程である、白岩岳1.5kmの表示を確認。ここで昼食休憩。開花時には綺麗であろうマイズルソウやヒロハユキザサ・イワカガミ・ツバメオモト等々が登山道の両脇に群生している。
落葉絨毯の中を進むとやがて標高900mの尾根上に着く。よく見ると左手の尾根に踏跡が付いていた。地図を見ると北側の抱返り渓谷から行太沢の源頭まで林道が伸びて来ているのだ。林道から尾根伝いにここまで約1km程度だろう。林道が通行可能なら白岩岳への近道かもしれない、それとも茸採りの道だろうか?尾根の上ではイタヤカエデ・ブナ・ニオイコブシ(タムシバ)等の広葉樹が秋の彩を添えている。急な登りで汗ばんだ体に秋風が心地よい。
山頂直下の少し開けた行太沢展望台に着いた、展望台と言うだけあって、田沢湖や秋田駒ヶ岳・羽後朝日岳が綺麗に見える。
そこから一息で白岩岳山頂であった。山頂と言っても周囲は木々に覆われていて、「白岩岳山頂」の標柱がなければ単なる登山道の分岐にしか見えないところである。左に進めば錫杖の森、そして和賀岳へと通じている。
右へ進んで展望の良い白岩薬師へと急ぐ。小ピークを二つほど越して登り詰めた所が、薬師如来の小さな石祠のある白岩薬師(1159m)の頂上だった。
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ここからの眺望は抜群で和賀岳は勿論、秋田駒ヶ岳・森吉山・遠く靄の上には鳥海山まで顔を出して挨拶してくれた。
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さすがに原生ブナ林のメッカである。和賀山塊の重畳たるブナの大樹海、秋の稔が刈り払われた広い仙北平野も小さく一片に見える。この山域には巨木が林立していて、三年前の秋に抱き返り渓谷から登った小影山の日本一のブナを思い出しながら帰途についた。
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翌日、和賀岳に登り、白岩岳が何故に「白岩岳」と云うのか確かめられる場所に行ってみた。なるほど山の南斜面は至る所に緑色変成岩が露出して山肌が白く見える。それで白岩と言われるのだと解った。
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