29 太平山(1170m){タイヘイザン} 一等三角点
県=秋田
コーディネーター=佐々木昇氏
登山日:2005年6月11日
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太平山は「酒は天下の太平山」現役時代に良く飲みに行った酒場を思い出す。故に山そのものが何処に有るのか予定表を頂いて解った次第の山である。秋田駅から仁別森林博物館の先にある旭又登山口まで車で入った。沢沿いの登山道を登って行くと、御滝神社の祠に垢離取場とあり、身を清めて入山した場所だ。
ここから急な尾根の登りとなる。湿気の多い天然杉の大木の下を白と紫の斑模様のヒメシャガの群落があった。高度が上がるとブナ林に変わり六合目の御手洗神社に着く。地蔵尊の背後に清水がこんこんと湧き出している。
やがて雪の重みで曲がりくねったダケカンバの灌木帯に入り、ツバメオモトやザゼンソウ、薄紫のアズマイチゲ、そして珍しいイチョウランが静かに咲いていた。
やがて急坂のジグザグをこなし、主稜線に上がると展望が開けた。行く手には薄いガスの掛かる中に鳥居とその奥に神社の建物とが見えてきた。先行者がこちら頂上だと鐘を打ち鳴らしていた。
晴れていれば山頂は四囲の眺めが素晴らしいらしいが、生憎のガスで残念。社殿の裏に三角点と山名標識があった。横には稲荷神社が祀られタバコが奉納されていた。宮司さんに尋ねると、三吉様はタバコが大好きで、その煙で大蛇を成敗させたと言う伝説があるとの事だった。宮司さんから差し入れの一升瓶を開け、お手製の夜食を頂き、眠りに就いた。
翌日は小雨で馬場目岳を諦め、笹森を超えて降りしきる雨の中で昼食を立ち食いして済ませ、山の冷気が重くなった体を押してくれる中、赤倉岳への分岐から下山口へ辿り着いた。
敗残兵のようになって下山。旭又の東屋で濡れた衣服を着替えサッパリとしたが、山中で体温を奪われ脱水症となり、急いで秋田温泉プラザに向かった。
以下、太平山頂上からの景色をお楽しみください。
Outdoor Style サンデーマウンテン