373 横尾山{ヨコオヤマ}(1818m)
県=長野、山梨・信濃川上
同行者=石井さん
登山日:2000年11月19日
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石井さんに岩手の「七時雨の自然と語らう会」に誘われ参加してから、2年が経った。その間に三十山ほどお付き合い頂いたが、冬山は訪れていないので雪山のトレーニングに西上州の稲含山へ出掛けた。しかし、関越高速道の所沢ICに入ると、事故で藤岡JCから50kmの渋滞の電光表示があり、石井さんが「この渋滞では日山は無理なので山梨へ一泊で行こう」となった。
ロッジ山旅(http://yamatabi.info/)については
リンクからご確認ください。
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咄嗟に横山さんから言われていた「ロッジ山旅」を思い出したらしい。早速、携帯電話で予約を入れてから、のろのろ関越を抜けた。圏央道に入り青梅ICで下車して、R16号で八王子に向かい、中央道を長坂ICで下車した。未だ陽が有ったので、天女山に登って甲斐大泉のロッジ山旅に夕刻到着した。この時が初めてロッジ山旅の主人、長沢洋・美幸夫人・渓ちゃんに出会った。
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夜の更けるのも忘れ、山やである長沢氏と話が弾み山談議にくれた。翌朝、黒森から川上村に抜ける信州峠に向かう。「昔はくねくねとした未舗装の長閑な峠路であったのが懐かしい」と、その面影が浮かぶ峠で一服入れながら眺めた。
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信州側は狭い道路だが、峠を越えた山梨側は道幅が充分あるので駐車した。
峠にある法面の階段から登山をはじめた。カラマツ林の中に窪んだ夏道が続いていた。所々に「恩」じるしの標石があり、この山域は恩賜林なのだろう。傍には古い地蔵尊が佇んでいて、古人の往来を偲ばせる。カラマツ林の広い陽の当らない斜面は、雪溜まりとなり、スパッツを装着して再び緩やかに登って行く。
やがて夏道も解らなくなり、膝まで潜る山行に変わる。もがけばもがくほど深みに入り、汗が噴き出す上着を木の枝にデポして、林が途切れた伐採地にやっと辿りついた。南斜面は雪が少なく助かる。振り返れば、岩峰を空に突き上げた瑞牆山と、後方には雪田を纏った五丈岩が立つ金峰山。そして、長く山稜を引く小川山が見えていた。
雪の無い処も束の間で、再び樹林帯に入ると、雪深のためピッチが上がらない。西側に回り込んで、痩せ尾根を踏み抜かないように登り切ると、急な尾根が頂上稜線に続いている。一服入れて急傾斜を木の枝をカンジキ代わりに、靴に縛り付け、岩角や木の幹に掴まりながら体を引き上げる。樹林帯を抜けると、広い雪田に大岩が二本顔を出す稜線の端に飛び出した。
目の前の稜線に雪をつけた白い横尾山のピークが望めたが、石井さんの話では、「これが曲者で山頂は未だ見えない、その奥のコブをいくつか越えねばならない」という。
やがて、白いカヤトの原は眺望が抜群で360度見渡せる。行く手に八ヶ岳が姿を現し、そして遠くに端正な富士山、甲府盆地の上には長大に居並ぶ北岳を主峰に南アルプスの山々。信濃側は川上の郷の背後に立ち塞がる御座山・男山・天狗岳といった岩峰が並び、肩には真っ白な浅間山が望めた。しばし眺望を楽しんで、ボコボコした雪の中を泳ぐように喘ぎながら登って行く。
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北岳・白根三山・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳を望む
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中央からは男山・赤顔山・天狗山の岩峰
やがて風に吹き飛ばされて堅くなった稜線の雪になり、一息つきながら歩を進める。シラビソの木間越しにルートを探りながら、股の付け根まで潜る雪から抜き足差し足で、転げるように飛び出すと、細長い横尾山の一角に辿りついた。
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高雲の広い山稜からは南の目の高さには茅ヶ岳の北面が黒々と望め、寒さも忘れしばし広大な眺望を楽しんだ。残念ながらこの先は雪が深く、山頂にある三角点標石は今回は見送りとなった。暖かい雪に纏われ春を待っている事だろう。
下山はルンルン気分で登りの喘ぎを忘れ、雪を撒き散らしながら来た雪道を戻った。この辺りの今年の降雪は例年より早く、お陰で雪道のトレーニングも充分に果たせた素晴らしい山旅だった。
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*編集者からのひとこと*
1月8日は「平成スタートの日」です。
1989(昭和64)年1月7日の朝の昭和天皇の崩御を受けて、7日午後の臨時閣議で次の元号を「平成」と決定し、翌8日から新しい元号がスタートした。
「平成」は最初の年号「大化」以来247番目の元号で、初めて政令により新元号が定められた。
~今日は何の日 毎日が記念日より引用~
平成生まれですが、今日がスタート日だったとは…初めて知りました。今日から1都3県に緊急事態宣言に伴い、時短営業の要請などが開始されましたね。来週は関東にも雪予報が、、お天気的にも外出するなということなのでしょうか。明日から3連休ですが、ステイホームでおうち時間を楽しみましょう!
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BO80E+CWE4MQ+2HOM+BS629)