更新日:令和4年4月10日|山頂まで3時間ちかく|体力★★★☆☆・展望★★★★☆・静けさ★★★★☆・技術★★★☆☆・危険度★★★★☆・初心者~中級者向け|「象の背」と呼ばれる絶景スポットや世界遺産の「熊野古道」、また天狗倉山の山頂には巨大岩が鎮座しており、スリリングさも愉しめる山行です。
◆都道府県:三重県(尾鷲)
◆登山日:2007年5月24日
◆同行者:石井さん・田中さん
向日市の徳本さん企画で、若狭エリアの野地山地・大御影山に登った帰りに、
折角だから以前より気に留めていた台高・大峰山脈の山々を訪ねてみようと、
高見山・大台ケ原山、そして便石山・天狗倉山を追加した。
大台ケ原からR169号線で新伯母峰トンネルを抜け、池原ダムでR425号に入り、
八鬼山越えに向う途中の三木峠への入口付近で。。。
「ここは生活道で熊野古道とは関係ありません。生活の邪魔をしないで下さい」
という看板が建てられていた。
其処は八鬼越えの近道らしく細い道が続いていた。
世界遺産になってから熊野古道を訪れる人が多いのだろう。
先に進み尾鷲市街を素通りして、R42号を紀伊長島方面にハンドルを切り、
道の駅「海山」に立ち寄り周辺情報のパンフレットを入手した。
頂いた地図を広げていると職員が「どちらへ行くのですか」と言うので便石山と伝えたら、
「みやまハイキングマップ」を持ってきてルート①ルート②を赤と青のペン木記入してくれた。
親切な方で恐縮した次第。
説明に従いここから一旦戻り、尾鷲トンネルの手前の橋を渡って便石林道に入り、
先の二股を右方向に進むと駐車スペースのある便石展望台に着いた。
その先は桧木植林帯で薄暗く魚飛渓に下る石畳道が続いていた。
ここに車を止めて道標に従い5分ほど先の鉄製階段を登り、
やがて穏やかな植林帯を進むと関電の送電鉄塔に出た。
間伐した杉の枯れ枝が足にまとり付き歩き難い岩混じりの山道を辿り、
尾根に上がる途中の木立に中に「便石山」の標柱と三角点が有った。
すぐ下の陽の射し込む窓を開けた様な処に、「象の背」という大岩が迫り出していた。
これが先程、伺った便石山のシンボルとの事で三人交互にスリル満点の象の背に立ち、
逆光のシルエット記念写真をカメラに収め、眼下に広がる尾鷲湾の絶景を楽しんで、
来た道を戻り馬越峠に向かった。
R42号から登って来た時に渡った橋に向かわず、
暫く直進して行くと左右に通る熊野古道の石畳道に出合う。
ここの馬越一里塚の近くに2台ほどの駐車スペースに車を置いて、
道標に従い整然とした杉木立の林床に光り輝くシダが生い茂る切り通しの古道を、
馬越峠へと辿ると、峠は便石山と天狗倉山の分岐であり、茶屋跡の解説版と桃乙の句碑が有った。
峠の道標に天狗倉山へは半時ほどと記入されていたので登る事にして、
先に進むといきなりの急登でひと汗かく頃に山頂近くの山道は北道と南道に分かれ、
北道を下山にして、日の射し込む南道を辿る。
両方とも巨岩を捲いて基部に出る道で、登り切ると役行者堂がひっそりと佇んでいた。
山頂は杉の大木に囲まれた巨岩の上だった。
この岩峰に付けられた鉄ハシゴを登ると、可也広い巨岩の上の山頂に達した。
眼下に広がる尾鷲湾と市街、振り向けば海山の街並みの背後に昨日登った大台ケ原の山並みが眺望できた。
下山は巨岩と北道の急降下を慎重に降り、熊野古道の石畳を古の旅人を想いふけりながら車に戻った。
ここで石井さんは帰省して我々は次の吉野に向かった。
ブログランキングに参加中!
あなたの投票お待ちしてます ♪