87 佐倉山(1073m){サグラヤマ}
県=福島・南会津
同行者=田中さん
旅行日程:2008年12月23日~25日
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Outdoor Style サンデーマウンテン
会津百名山に数えられ、地元では八総のマッターホルンと呼ばれている。舘岩村には佐倉山が二山あり、今回登るのは八総佐倉山である。
国道352線の精舎集落のYショップに駐車をお願いして、直ぐ脇にある登山口から入山。露岩混じりの登山道は、山容通りの急峻な尾根をジグザグに切られている。急登を脇目も振らず、一心に登る。
屏風岩と称される大岩を巻き、岩尾根上に着くが、北面の山稜が滑りやすく切れ落ちていて井桁の集落が眼下に望まれた。慎重に枝や岩の助けを借りて、歩を進め無事通過。やや平坦になった木の間から澄み切った八総集落が望め、息切れを癒すも束の間、痩せ尾根のアップダウンを繰り返し、下から見えたTVアンテナ塔の設置場所に着く。
やがて山稜は、より一層険しくなる。マークを頼りに、痩せ尾根のアップダウンを何回か繰り返し、トラロープに身を任せ露岩帯の岩を縫うように足場を確認しながら高度を上げる。所によっては、木の根元や岩角につかまり三点確保は勿論、行きはよいよい、帰りは怖い。下山時の事まで考えながら、45度もあろうかと思う斜度を這うように登り切ると山頂に飛び出した。
急峻な山容から想像した通り山頂は狭く、三等三角点と板切れに書かれた山名のみですっきりした山頂である。どこやらの○○百名山とか△△登山会等々の巷の看板もなく気持ちが良い。
西面は五葉松が生い茂り眺望は利かないが、180度の展望で、南方向に五葉松に見え隠れするが大嵐山、東には丸山の西斜面に広がる未だ雪の無い会津高原高杖スキー場と八総の集落。南東には前衛に黒峠山と土倉山を従え、稜線が見事に強弱彩られた神秘的な荒海山が殿と構える。 五葉松が刈り払われた北に目をやれば、5km先の真名板倉山(1338m)は白く雪化粧している。
師走と言うのに雪が少なく、暖かいので半袖姿で登頂。山座同定していると寒くなり重ね着をし、越えて来た凸起は幾つだったろうと考えさせられた。下山する時は余裕を持って凸起を数えて見よう。
下山は慎重に歩を運び登る時と同程度の時間を費やし、滑る北面の岩稜は通らずに巻道を下る。凸起と言うより、寧ろ小さい峰を7回と、凸越を2回越えた。道理で低山なのに山頂は未だか未だかと思った。岩稜の痩せ尾根で緊張させられる心に残る山だった。次回はもう一方の佐倉山に挑戦したい。
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