七時雨山(岩手)

  • 2020年11月9日
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55 (なな)時雨山(しぐれやま)(1063m) ★二百名山★

県=岩手  一等三角点

同行者=佐々木さん、石井さん、他  七時雨自然と語らう会

登山日:2001年7月28日   


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Outdoor Style サンデーマウンテン

 「七時雨自然と語らう会」に3回目の参加となる。兼ねてより、「ななしぐれやま」という山名の響きに憧れていた七時雨山に登山愛好家と登りに行った。

 1日に数回時雨(しぐれ)と言われる山だけに、昔から雨乞いの山でもあったという。今迄に機会はあったが、天候に恵まれず敬遠していたが、数日は絶好の登山日和であり、能代から来られた「白神ブナ俱楽部」の佐々木さんも同行するとの事。

 期待を膨らませ、東北高速道で盛岡に入ると、左に大きな山体の岩手山が広大に聳え、右には三角形の穏やかな姫神山が裾野を引いている。西根ICで下車して、西根町から(すずし)川に沿って走らせ、安代(あしろ)町が近づく頃、左前方に独立した双耳峰の端正な姿を現す七時雨山が目に入る。

 何度も訪れても、田代高原は兎に角、忘れ難い素敵な景観と素晴らしい山域だ。居心地の良い空間にすっかり魅せられ、脳裏に焼き付いているエリアである。

広大な草原の田代平高原からの七時雨山

 会場の七時雨山荘は、広大な美しい牧野の中の一軒宿で、どこか西欧風の雰囲気を醸し出している。その先に聳える七時雨山は、裾野を長く引き、好摩あたりから遠望すると、方位を知る羅針盤でもある。

田代高原の牧野(白は刈取った牧草)

 昼前に七時雨自然と語らう会場に到着した。既に愛好者が300人ぐらい参集していた。早速、テントを設営し、井出孫六氏の講演を聞き、夜の更けるのも忘れ、全国から訪れた七時雨愛好家と語らい、明日に備えテントに潜った。

井出孫六氏の講演に参加

 早朝、山荘前から林道を歩きだす。道端に可憐なヤマハハコが咲き誇るのを観ながら、背丈の高いウバユリと熊出没中の看板が出迎えてくれた。

ヤマハハコの群落
ウバユリ

 林道をしばし辿って牧草地に入り、放牧場の棚の扉を開けて中に入る。大木のシナノキが広大な牧野の中に主らしくデンと構えていた。所々に人以的に下刈りされた様な木が林立している。牛が食べられる位置まで整然と食べた証との事。

シナノキの大木 田代平の主的な存在
シナノキの根本付近
牛に整然と食べられたシナノキ

 牧野を突っ切ると三合目で、道標に従い自然林の中へと登山道を登って行く。静かな道を歩みを進めると、雪深い為かブナの枝がぐるりと一回りした珍樹があった。佐々木さんが立ち止まって見上げ、ブナのその(へん)(ひょう)の美しさに見とれていた。

風向計の建つ三合目の道標 ここから樹林の中を行く
ブナの珍樹と見上げる佐々木さん

 やがて合目の数が増え、次第に急登になって、皆無口になり高度を稼ぐ。半時ほど頑張って、八合目の明るい尾根道に出た。尾根が右に曲がり、ブナやダケカンバの気持の良い混交林の中を、アップダウンを繰り返し、九合目からは笹を分けて、一等三角点標石のある北峰に立った。皆から、やっと着いたと歓声が上がったが、目指す山頂はまだ先だ。

七時雨山一等三角点の北峰

 一度下って南峰に向う。こちらには三角点は無いが北峰より3m高い(1063m)。双耳峰の奥の祠と新日本百名山(岩崎元郎)の看板がある山頂に2時間程で着いた。

七時雨山南峰 獅子頭(左)

 相変わらず田村初太郎さんのユーモラスな解説が続く。山頂に立つと360度の展望が開け、岩手山や八幡平、そして田代平の先に対峙する駒木立から田代山に続く連嶺が、のびやかに裾野を引いて空が広く気持が良い。傍には雨乞いの獅子頭(ししがしら)が盛岡方面を(にら)んでいた。  

田代平と田代山 右の最高峰が駒木立(987m)

 しばし山頂で鋭気を頂き、洗心して下山に掛る。蝉の鳴き声のリズムに踊らされ、ルンルン気分で登りの半分の時間で山荘に到着。下山し、山荘の三和土(たたき)に腰を下ろすと、冷たくて気持が良かった。下山祝いにと、リンドウを幹事から頂いた。リンドウは漢字で書くと『竜胆』。恐ろしいような字体だが、心に染みる青紫の深みに引き寄せられる。西根町の特産品とのこと。

 山も川も野も畑も四季折々の食材も、当たり前にあるこの郷の、その〝あたり前″を見つめて、ここに暮らす山荘の立花さん一家は、〈静かに、脈々と、息づくものたちを、それはありふれたものかもしれないし、ささやかだけど大事なものかもしれない〉それらを見つめ、触れ、感じ、小さな感動が覚えた。

 自称・放浪作家の高木護氏は「全ての人は人間として生きて行くのに、不必要な物を背負い過ぎている。自然の中に身を委ね静かに耳を澄ませば自分がどう有らねばならないか感じる事が出来る」と話され、吾輩も同感したひと時だった。旅の疲れを忘れてしまうような、心休まる山荘だった。

 夕暮れ時の牧場(まきば)に、そそり立つ七時雨山が映え、あたり一帯は完成度の高い絵画が持つような魅力を放っていた。豊かな森の精がしみ出すかのように、あちこちで水が湧き出していて、口に含むと柔らかく深みが広がる。時たま、カッコウの鳴き声が涼風に木霊し、(ひぐらし)が今を盛りとその短い命の情熱を燃やし夕刻を告げていた。初参加の加藤さん親子との出会いは楽しかった。

 残留組は帰省組のバスの周りに集まって、再会を誓い、手を振りながら見送った。七時雨自然と語らう会も、成功裡に終焉した。山荘に泊まって翌日、石井さんのとっておきの場所である櫃取湿原に向った。

初夏の田代平のヤマザクラ 背後は西岳(田村初太郎さん提供)

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