アプローチが複雑な山~平氏ヶ岳~(静岡)

449 平氏ヶ岳へいじがだけ(270m)

県=静岡・西伊豆

同行者=田中さん

登山日:2011年2月13日(天気:快晴)


OMITSU
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 下田から国道136号線を進み、日野集落から県道16号線に入り、弓ヶ浜大橋を渡り石廊崎方面へと向う。下流したる集落に入ったら直ぐに小さな橋を渡り脇の小道を進む。狭い生活道路を登って行くと、やがて開けた所に出て右の橋を渡って行くと幼稚園があり、その先に最後の農家で道を尋ねるが主は留守だった。登山準備をしていると、軽トラで農作業に来たおじさまに道を尋ねる。『ここからは平氏ヶ岳は見えねえ。あの高見の山の左奥で前山に隠れている。谷筋を詰めて荒れた竹薮を抜けて登れないことは無いが、山は尾根を一本越えた林道を行き、風車の手前辺りからの直登するルート』を教えてもらった。

 一旦もどり橋を渡って右へ、乗用車Sクラスがやっと通れる幅の道を慎重運転で通り抜ける。この辺り一帯は薬や化粧用に使用されるアロエの栽培が盛んで霜除けの黒いネットカバーに覆われた風景が威容だ。地形図の荒地・果樹園記号を過ぎると、果樹園の中に畑・牧草地の記号が入り混じる辺りの僅かな路肩に駐車した。辺りは野生猿の楽園か大きな声で騒ぎ叫んでいる。

  先ほど案内してくれたおじさまが心配して登り口まで来てくれた。そのうえ、目の前の自作の果樹園でネーブルを捥いで山で食べろと与えてくれた。『あんた達ほんとに登るのかよー』『くれぐれも気をつけてー』というお言葉を頂いて、赤テープの登り口から急登に取り付く。

登山口

 しばらく、急登の連続で赤テープも有り、常緑樹じょうりょくじゅのウバメガシの巨木と落葉樹が混生しており、明るく藪は殆んどない。直登で途中の岩場を巻いて登り切ると、やや穏やかな大きな尾根になり赤テープも無くなった。先を行く田中さんが小枝を折って、目印として進む。260m地点の小高い頂きで小休止。西方の向に平氏ヶ岳が顔を出す。方向が定まって我の出番と赤テープをザックから取り出し、広い尾根を西に登り、海浸を受けた礫岩の淵を廻り込みながら、8m程の間隔で赤テープの取り付け作業を開始。

礫岩の淵

 2つ目のコブを登り切った窪みに大きなヌタ場があった。水が濁ってないので、今日昨日は水浴びをしてないようだ。

 本格的な藪漕やぶこぎに入り、白ペンキの目印が現れた。頂上直下は二次林でウバメガシは無く、故に藪も深く急坂をあえぎながら登り切ると山頂に飛び出した。

平氏ヶ岳 山頂(270m)

 山頂は標識も無く、三角点は頂の北寄りにあり、三等でGPS端末が埋め込まれていた。南面が切開かれているが成長した二次林は背丈の上ほどあり、辺りの眺望はきかない。冬枯れの山頂にしばし腰をおろして、耳を澄ます。近くの発電風車の音だけが微かに静寂の中に聞こえ、激しい運動の連続のあと、生まれ変わったような快感に浸る山頂であった。

 下山は登って来た尾根を白ペンキと赤マーク頼りに急坂を下る。山頂から2回目の赤マークを過ぎた辺りから、田中さんが白ペンキを頼りにコースを変更して下る。「→は」というマークは何を示すのか、先を見渡せば右も左も急坂の崖で引き返すことにする。

誤記の印 この下は崖

 途中に、「→至」という記号があったが、ここも暗い植林の急坂で下降は危険だ。仕方なく更に引き返して、落葉した小枝の枝越しに、登ってきた尾根を北東方向に2つのコブを確認した。頂上直下まで20分ほどアルバイトをした。

 ここで自分の付けた赤マークを慎重に確認しながら、下山するべきところを、先行者に先導され通ったことも無い、先の見えないアオキが生い茂る林床の斜面を北に進み過ぎ、登ってきた尾根より北に進路を取り過ぎたため、広い鞍部では南西に平氏ヶ岳、北に高度200mの高見を確認した。この高見は里から見えた山である。従ってこの下の沢筋を下れば、当初予定の登りルートと判断した。植林された杉林の急斜面を下り、涸れた沢筋に入り潜ったり跨いだりしながら進むと、踏跡が出てきた。

 しばらく辿ると荒れた竹林に入り、踏跡もはっきりしている。今朝ほど里で聞いた竹林を通って登る話を聞いていたので安堵する。やがて、簡易舗装された一筋の農道となり、放棄され荒れ果てた田圃の中を抜け、アロエの植栽地を過ぎると、今朝ほど尋ねた農家に辿り着いた。

下山した場所(当初予定した登り口)

 外出中の主人を呼び戻してもらい、駐車した場所まで送って頂いた。実はこのご主人は今朝ほどの「おじさま」とは別人であった。子供さんにお菓子でもと申し出たが、受け取っていただけなかった。(後日お礼をしたいと思う。)とても親切なご主人で帰り口まで案内してくれた。

奥石廊~平氏ヶ岳
■今回の反省点
下山時は特にアルバイトするくらいなら、時間を掛けて地形図を見ること、磁石で方向を定めたら、出だしから焦らず慎重に行動しなければならないことを痛感した。人に頼るのが最も良くない。登山行動は自己責任である事を再確認した旅であった。

Kanapi
Kanapi

*編集者からのひとこと*
1月27日は「国旗制定記念日」です。
1870(明治3)年のこの日、太政官布告第57号の「商船規則」で、国旗のデザインや規格が定められた。それまでは、船によってまちまちのデザインの旗を使っていた。当時の規格は、縦横の比率は7:10で、日の丸が旗の中心から旗ざお側に横の長さの100分の1ずれた位置とされていたが、現在は、1999年8月13日に公布・施行された「国旗国歌法」により、縦横の比率は2:3、日の丸の直径は縦の長さの5分の3、日の丸は旗の中心の位置となっている。これを記念して国旗協会が制定。
今日は何の日 毎日が記念日より引用
いつだったか国旗は厳密に日の丸の位置が決まっていると聞いた覚えがありますが、割と最近1999年に決まったのですね。小さい頃に世界の国旗にも興味があって、壁に貼って覚えたりしたことを思い出しました♪笑


 

 
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