万葉の時代から人々に親しまれてきた山~安達太良山~(福島)

75  安達太良山 (1,700m) {アダタラヤマ}百名山・花の百名山

県=福島 安達太良連峰  

同行者=某化学メーカー登山会

登山日:2001年11月16日 


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Outdoor Style サンデーマウンテン

 磐梯朝日国立公園の火山脈の一部で、緑豊かな山と火山特有の荒涼たる景観の両面を味わう事が出来る山域である。主峰は乳首山で、山頂から北に箕輪山・鉄山、南には和尚山、西には磐梯山が聳え、四方のパノラマが広がる。

  安達太良山といえば、誰しもが高村光太郎の最後の妻である智恵子をモチーフに作られた詩集「智恵子抄」を思い出すであろう。「智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ」から始まるもので、私は仙台単身赴任の当時に何度もこの安達太良山を見るたびにこの詩集を思い出したものだ。昨日の関山で足慣らしをして、本番に挑戦。昨日と同じメンバーの某化学メーカーの方々と、憧れの安達太良山に登る機会に恵まれ企画された柄沢さんに感謝したい。

 あいにく晴天とは言えない曇天(どんてん)で、絶好の登山日和とは言えないが奥岳まで車で移動し、八合目に当たる薬師岳へロープウェイで展望台まで行った。

 展望台(1350m)を10時にスタート。暫くは広葉樹林中心の緩やかな登りである。県民の森分岐を過ぎ、辺りはドウダンツツジやナナカマドなどが色づいて、秋たけなわの景観を見せている。安達太良山のシンボルである乳首も見え隠れする。森林限界が近い地点から北へ捲いて行く、足の裏に伝わる岩石の感触を確かめながら、登高を続け広い傾斜のあるガレ場を登り切ると、一時間半たらずで山頂直下の稜線上の平坦地に着いた。

ナナカマド紅葉

 乳首山と言われる大きな溶岩の突起が山頂で、その乳首を登り切って頂上に飛び出した。小さな石造りの祠と、鉄道の枕木のような柱に、安達太良山と書かれた横板の標識があった。

安達太良山山頂

 山頂からは周囲に広がる大展望が開け、猪苗代湖を見れば、雲を投影した所はやや暗く、薄日の射した湖面は小波に日光が反射しキラキラと光る。その右に河畔から急峻なスロープを描く磐梯山が指呼(しこ)の間に見える。

 北には早くも白く輝く飯豊連峰と吾妻連峰が微かに望め、辺りの大気を胸いっぱい吸い込み、去り難い山頂を12時に後にした。

 十五分も下れば峰の辻である。鉄山(1709m)とは云い得て妙である巌峰と、箕輪山(1728m)に続く尾根筋は北西に延びて、歩きたい欲望に駆られる。馬の背から眼下には荒涼とした火山地形の沼の平、裏磐梯の方向のみ開け、三方が斑模様を画く岩峰に取り巻かれ、見事な色彩美を見せる噴火口が、時の流れを偲ばせる。

 峰の辻から、くろがね小屋へのルートを下山予定だったが、振り返れば既に稜線はガスに包まれ、雲行きが怪しいので、勢至平から奥岳に下ることに変更。勢至平にある甘露な「金名水」と言う水場で喉を潤し。くろがね小屋分岐から車道を歩いたが、暫くは霜が解けた泥道でぬかるんでいて歩きにくかったが、無事に下山した。某化学メーカーのみなさんご苦労さんでした。

Tamo24
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