神社に三重塔?信仰の山|妙見山(兵庫)


更新日:令和3年5月8日|登山口から山頂までの2時間位|体力★★☆☆☆・展望★★☆☆☆・静けさ★★★★☆・技術★☆☆☆☆・危険度★☆☆☆☆・初心者向け|兵庫県の妙見山{ミョウケンサン}(1139m)に2008年5月11日~12日に徳本企画で総勢6人で登った山行です。信仰の山のため、山頂までに名草神社・地蔵尊にザゼンソウにも出会えます。また国宝である三重塔や日光院・大スギなど歴史的好きの方にもおすすめの山旅となっております。


 

妙見山(1139m)

県:兵庫
登山日:2008年5月11日~12日
◆同行者=徳本企画 徳本ご夫妻・石井さん・斉藤さん・水口さん
 

一年振りに徳本さん企画。
今回は5月10日~13日迄の三泊四日の山旅で、
先ず天空の城で映画「乱」の撮影地である竹田城を訪れた。

 

長寿の郷に連泊して翌日、神鍋高原の南端に聳える信仰の山である妙見山、
そしてハチ高原北端の鉢伏山を訪ねて入洛する行程で有る。

 

竹田城は既に紀行文を作成済みなので割愛する。

 

名古屋在住の斉藤さんも昨年の大御影山に引続き参加され総勢6人である。
車移動で妙見自然の家の駐車場に車を置き、名草神社境内へと歩き出す。

 

この妙見山は、蘇武岳そぶだけの南端にどっしりと根を張っている山で、
日本三大妙見の一つで、地元では「但馬妙見」としてあつい信仰を頂いている。

 

古くは石原山と呼ばれていた。山名の由来は。。。
山麓の石原(養父市(やぶし)八鹿町(ようかまち))にある日光院からきていて、
この山一帯が日光院の境内であった。
 このことから妙見山みょうけんさんと呼ばれるようになった
とリーダーの徳本さんの案内が有った。

 

登山口の名草神社石碑
登山口の名草神社石碑

大きな名草神社の石碑を右に見て、歩き出して間もなく、
ザゼンソウの開花中」の案内板が目に入り見に行った。
少し時期を逸して葉が大きく被っていたが未だ咲き誇っていた。

ザゼンソウ
ザゼンソウ

ちょっと寄り道したが、本来の参道に戻り少し登った処に
朱塗りで輝く三重塔がでんと構えていた。

日光院にあったものを移築
日光院にあったものを移築

本来、三重塔は寺院の建物だが、明治の廃仏はいぶつ毀釈きしゃくによって
名草神社の建造物として国宝に指定され残されたという。

名草神社・国宝|三重塔
名草神社・国宝|三重塔

 

その横の建物の中には、大きな妙見杉の切り株が保存されていた。
解説版によると、樹齢1500年、樹高48m、
幹周り11.1mという代物しろものであったが、
1991年の19号台風で根元から折れてしまった。

妙見の大スギ
妙見の大スギ

 

妙見杉は江戸時代には、出雲大社の心柱として奉納されていたと記してあった。

妙見杉|出雲大社の心柱に使用
妙見杉|出雲大社の心柱に使用

ここから本格的なスギ林の山道を辿って峠までの路程を示す、
一丁目地蔵が置かれている。

一丁目地蔵像
一丁目地蔵像

ふと、伊勢の朝熊ヶ岳あさくまがたけや中信州の籠ノ塔山に
登った時にも置かれていた丁目石を思い起こしながら登る。

 

最後のジグザグに切られた山道を登り切ると、
十三丁目と三十七丁目と刻まれた石仏が置かれた妙見峠に出た。

十三・三十七丁目地蔵尊
十三・三十七丁目地蔵尊

全員で記念写真に収まり、香住町作山方面に至る道を見送る。

全員で妙見峠にて
全員で妙見峠にて

左の稜線沿いに朽ち果てた古道が通じていたが、深い笹藪に覆われている。

 

ブナの大木
ブナの大木

並走する作業道を辿って暫く進み、
作業道とも分け左の植生も変った広葉樹林の尾根に上った。

 

更に進むと笹藪の中に紅白の杭と三等三角点標石があった。

山頂手前の三等三角点
山頂手前の三等三角点

山頂かと思いきや、山頂はその先の樹林が切り開かれた新緑が眩しい頂きだった。

妙見山頂
妙見山頂
妙見山・山頂
妙見山・山頂

山には珍しい真新しい四等三角点標石が埋められていた。
本来は先ほど見た三等三角点だったのだろうが、再度測り直しをしたのだろうと思った。

真新しい四等三角点
真新しい四等三角点

この山も関西の山らしく、見苦しい山名標示板が四方の枝に付けられていた。
辺りの自然とマッチしないので外して土に戻してやった。

淡い桃色に彩られた灌木の新芽の中に一際目立つ、大木のブナの新緑が辺りに映えて美しい。

新緑のブナ林
新緑のブナ林

しばしの休息の後、大ナル新道を下山に掛る。

あと半月もすれば純白のコバイケソウが咲きだすだろう緑の絨毯を抜け、
開けた台地上に見晴台があった。

 

対峙する山肌は所々に妙見杉が林立する中に、ブナの新緑が混生していてとても綺麗だ。

妙見杉の中に所々混じる新緑のブナ
妙見杉の中に所々混じる新緑のブナ

ここからジグザグに切った山道を駆け下り、
緩やかな尾根になって木枠の階段を下りると、
妙見キャンプ場に通じる車道に出た。

ここから車道歩きでキャンプ場に行って、徳本さん特製の〝流しそうめん″で昼食をとった。

昼食、休憩の後、車道を歩いて登山口に戻り、名草神社の拝殿と本殿に参り、
江戸時代中期のこけら葺きの歴史を感じさせる建造物を拝観した。

日光院|こけら葺き
日光院|こけら葺き

ここから、石原集落にある日光院に立ち寄り、
但馬妙見 日光院の解説版によると、肥後国八代ひごやつしろ妙見、
下総国相馬しもうさそうま妙見と共に「日本三大妙見」と言われている。

名草神社|案内板
名草神社|案内板

出雲大社の用材に妙見杉を使った御礼に三重塔が贈られた。

日光院|案内板
日光院|案内板

だが、明治時代の廃仏稀釈で妙見信仰が弾圧されたため、
寺号を廃止し建物だけはそのまま「名草神社」にしたという。
境内には根張りの盛り上がったケヤキの大木がデンと構え社殿を守っていた。

日光院とケヤキの大木
日光院とケヤキの大木

 

日光院
日光院

その後、投宿先の長寿の郷で山靴を脱いだ。


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