73 神室山(1365m)(カムロサン)
県=秋田・山形 ★200名山★ 二等三角点
同行者=石井さん、田中さん
登山日:2003年6月10日
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Outdoor Style サンデーマウンテン
地累山地である神室連峰は高さの割に起状が大きく、偏東積雪に依り削り取られた急峻な地形が大きな特徴の山域だ。秋田・山形県境の水晶森~前神室・神室山を経て、天狗森・小又山・火打岳・槍ヶ先・八森山そして杢蔵山に至る1000mクラスが聳える脊梁山脈で、浸食に依って出来た非対称な刀刃峰が南北に26kmも続いている。その主峰の神室山に、津軽の山旅の後に進路を取った。
自然のブナ林が豊かな森には、多くの月ノ輪熊の生息が確認されており、頼もしい山域でもある。前泊したシーネスハイム金山を朝立ちして、神室ダム方向に整備された林道を辿る。ダムの橋を渡り、東にとり最奥の登山口の広場に車を止めた。
林道終点の有屋登山口一帯は、小規模だが山間公園のように整備がされている。ここから「修験の道」と言われる登山道に取付く。川の右岸(上流から見て右が右岸)の登山道にはナルコユリ・ラショウモンカズラや貴重なギンランが目に留まる。
神室本山の方角に除々に沢幅の狭まっていく中々どうして小奇麗な山路である。一方辺りは金山川の大カツラ、幹回り12.5mを始めとしたブナの原生林で大木や古木が際立って林立している様は荘厳の一語に尽きる林床でもある。
暫く進んで南からタカノセ沢との合流を過ぎると、本流は細くなり、増水時は徒渉を余儀なくされそうな、沢の岩石を選んで渡る。たゆみないブナ林を電光形に登り、苦しい中にもツバメオモトやミツバオウレンが咲き誇り、緩んだ気持を和ませてくれる。やがてブナは影を潜め、灌木の中の急登となる。路肩には東北では珍しいツクバネウツギ(植物図鑑分布は関東以南)が、そして僅かな日溜りにはシラネアオイが可憐な花を咲かせていた。道標にはクマが齧った獣痕があり、人工物は悉く痛目つける。東北の山々では度々拝見した。
1100m地点に到達、春日神と彫られた大岩が現れ、攀じ登って見ると樹海の中に前神室からの支沢が細く入り込み、急峻な山肌の削り落ちが数々見られる。壮年期の山地で地形輪廻が形成されているのが見て取れた。斜面は結構きついが、登山道の設計に深慮が伺われ、登りやすい道筋となっていて、前方にはピークが見える。登り切ると主稜線上の八幡神1325mで、前神室山と神室山の分岐に飛び出した。
ここから気持の良い稜線上を南に進んで行くと、岩場にレリーフ板(栗駒国定公園)に難無く辿り着き、さらに、360度の稜線を本山に向かう。まもなく神室山という石柱の立つ山頂に立った。
二等三角点のある山頂は、視界を遮るものが無く、空は高雲だが、20km四方の山々が望める。南へ続く主稜線の先には天狗森~小又山のピラミダルが聳え、南西に延びる台山尾根の稜線上には、山路が続いているのがはっきり見える。 一方、秋田県側の東に目を転じれば、軍沢岳(拳ヶ森)その奥には以前に登った山伏岳、そして大きな山体の虎毛山がでんと構えていた。登って来た足跡を辿れば、その先には前神室山と先鋒の水晶森が所々に雪を流して、濃淡に姿を見せていた。充分に山座同定して満足した処で往路を返った。
★管理人から令和のこそこそ噂話★
11月26日は「ペンの日」だそうです。
日本ペンクラブが制定。
1935(昭和10)年のこの日、日本ペンクラブが創立された。
ペンクラブは、文学を通じて諸国民の相互理解を深め、表現の自由を擁護するための国際的な文学者の団体である。ペン(PEN)は、文字を書く道具としてのペンをあらわすとともに、Pは詩人(Poets)と劇作家(Playwrights)を、Eは随筆・評論家(Essaists)と編集者(Editors)を、Nは小説家(Novelists)をそれぞれ表す。
~今日は何の日 毎日が記念日より引用~
仕事ではよく書類送付のために愛用のペンで宛名を書いています。
やはり書き心地が良い方が気分的にも書き終えた字を見てもよい感じに
思います。万年筆も好きですが、業務ではちょっと使いにくいので、
特別なお手紙を書くときに使用しています。
なかなか最近では筆不精になってきていますが、
そろそろ年賀状の準備も始める時期ですね。LINEで済ませずに、
年に一度ハガキに気持ちを込めようと思っています。