更新日:令和4年1月28日|登山口から1時間半くらい|体力★★★☆☆・展望★★★☆☆・静けさ★★★★☆・技術★★☆☆☆・危険度★★☆☆☆・中級者向け|丹沢湖の北側にそびえる山で、山頂には二等三角点と苔むした祠がある。山頂からの展望はあまりよくないと言われているが、落葉後の季節だから、富士山は勿論のこと丹沢山地の鍋割山、道志の山々を望むことが出来る山旅です。
◆都道府県:神奈川県(山北)
◆登山日:2007年12月5日
◆同行者:石井さん・田中さん
近距離で二つの権現山に登る
権現山は同名山名が全国で城山・丸山・愛宕山に次ぐ四番目に多い山名で、
八十七座あり中でも西日本が約7割を占めている。
呼称は「ゴンゲンヤマ」が八十一座で圧倒的に多く、
その他は「ゴンゲンサン」「ゴンゲンザン」と呼ばれている。
因みに広島県には、九山もあり何処の「権現山」なのか解らない。
従って何々権現山となるのであろう。
今回登った権現山も世附権現山と言い、
その先に直線距離で5kmほど北に箒沢権現山もある。
東名高速道路を大井松田ICで下り、国道246号を御殿場方向へ進む。
清水橋交差点で県道76号「山北藤野線」に入ると間もなく、
「道の駅山北」を右手に見て通過する。谷沿いには足柄茶の畑が目にとまる。
間もなく丹沢湖に架かった永歳橋が見えて来ると、
初冬のやわらかい日差しを浴びた世附権現山が真正面に現れる。
![世附 権現山 丹沢湖畔より](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/c0502ae8c728a7d889466809180eb77f.jpg)
永歳橋を渡り中川温泉の方向に向かうと、いよいよ登山口のある上ノ原集落である。
細川橋バス停を左折して、数軒の家並と茶畑のある細い道を神社めがけて上り切ると、
鳥居の前に数台の駐車スペースが有った。
権現山へ3.3Kmの表示に従いコンクリートで舗装された道を上り集落の水道施設を過ぎて、
林道を行くと、直ぐにゲートがあり一般車は通行止めである。
![細川からの登山口](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/f4f064616ba4e02562918e792af3be08.jpg)
ここから右の階段状の登山道に入り、スギやヒノキの植林帯の中をジグザグに進むと、
鹿柵が現れ、柵の中はスギが密集し暗くてあまり手入れがされていない。
県が設置した道標が有るのは有難いが、僅か数メートルしか進んでないのに
100メートル進んだ道標もあった。唯設置すれば良いという問題ではなかろう。
高度を稼ぎながら一歩一歩進むと、植林帯の中に和紙の原料となるミツマタの群落が現れ、
季節外れの花を咲かせていた。
![ミツマタの群落](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/d07fd2e9cc03c08ce0a183ded61d65f6.jpg)
植林される以前は全山がミツマタの大群落であっただろうと想像しながら登る、
やがて落ち葉の足音がなんとも言えない気持ちの良い落葉樹の中で一本立てた。
炭焼き窯跡を数ヶ所やり過ごし、東斜面に付けられた道が山腹を巻くように登って行く。
![炭焼き窯跡](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/ea5a91b118e736562906bc13340af877.png)
沢の源頭部の修復された崩落地点を慎重に進み、しばらくすると木漏れ日の差す、
二本杉峠に着いた。峠には「小御嶽大権現」が祀られ、
ここは権現山と屏風岩山への縦走路分岐になっている。
![二本杉峠・小御嶽大権現石碑](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/e638e32e27228c47a9a8f425b858339e.jpg)
誰が記入したか、道標にはマジックで権現山⇒「急登に次ぐ急登50分」と書かれていた。
![二本杉峠 屏風岩分岐](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/f5d79ff0dd6b1d46acb02f1d86819eea.png)
しっかりした踏み跡に沿って、息を切らして登り切ると、
左手が鹿の食害防御のビニールの腰巻をした檜植林、
右手は自然林でカエデの落葉がきれいで、枝を微かに揺らしながら、吹き抜けていく風が心地よい。
![ハウチワカエデの黄葉](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/829818696dcee09d7eae0ae5b51554f3.jpg)
鹿柵がまた現れ木戸が付いている。ここが849mピークで、
落葉した木々の間から権現山が姿を現す。ここから少し下って鞍部に至ると、
東側が大きく崩壊していて、中川温泉の町並みの延長線上には、檜洞丸と薄っすら雪化粧した蛭ヶ岳が眺望できた。
![緩やかになった849ピーク手前](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/058caa1a3c3c596c3334004e0cea6970.jpg)
![桧洞丸・丹沢・蛭ヶ岳](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/080bdcc9611c19bce7df6a70095f34fd.jpg)
土塁で補修された急坂を一直線に登りかえすと、ようやく丸みを帯びた自然林に入り、
ウダイカンバの大木の脇を急登しながら、南斜面に目をやると。。。
木々の間から菰釣山の先に御正体山の頭が見え隠れする。
![石小屋の先に薄らと雪を付けた蛭ヶ岳](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/d6840ecf19be405c8e5343d603b11ace.jpg)
登り切ったところから台地状で広い山頂である、ブナやリョウブ、カエデの
混交自然林でベンチから離れた先に二等三角点と権現山頂上標識があった。
![山名標示と三角点](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/3c29fb534242cb0e065c7af16b121887.jpg)
山頂は、冬型の気圧配置で冷え込んだが、落葉後のこの季節だから、
富士山は勿論のこと丹沢山地の鍋割山、道志の山々を望むことが出来た。
12月初旬の山頂はわれわれ3人だけのものであった。
頂上から少し外れた緩やかな南斜面に、半世紀も前に伐採されたであろう、
苔むした大きな切り株に寄り添うように山の神の祠があった。
![山頂の祠](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/22507c4d47cd506e29d49229a6077bd9.jpg)
当初永歳橋の袂に下山する予定で有ったが、
山頂に「この先 踏跡不明瞭、初心者の通行不向き 神奈川県」の標柱があり、
可也 落葉の絨毯も深く、日も短い、無理をせず来た道を下山した。
![枝越しに箒沢権現山](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/524d5e6152e1215f5aee912c95bf86dd.jpg)
修理したばかりの、高度計付き腕時計が腕にないことを、
登り返した849mピークで気が付き、30分ほどアルバイトをしてしまった。
結局は袖の中に引っ掛かっているのが解り難を逃れた。
![雑木林を行く石井さん](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2022/01/45ff79a1e315058a943a8e711d39a7f3.png)
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![OMITSU](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2020/12/Screenshot_20201204-215239-300x297.png)
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★管理人から令和のこそこそ噂話★
1月28日は「 コピーライターの日
」です。1956(昭和31)年のこの日、「万国著作権条約」が公布された。
この条約で、著作物にCopyright(著作権)の頭文字Cを丸で囲んだ記号を附記することが定められたことから、
「コピーライト」を「コピーライター」にひっかけて。
~今日は何の日から引用~
「万国著作権条約」は日本ではこの年の4月28日に発効した。
今日は仕事でコロナに罹患したからの保険金請求の受付をしました。
全く自覚症状がなく、家族が発熱してPCR検査をしたら、
陽性と判明したそうです。
下の娘の小学校でもかなり猛威を振るっているようで、
学級閉鎖でオンライン授業を受けている状況です。
いつだれが罹患してもおかしくない危機感を感じます。
平和に楽しく登山が出来る日がやってきますように。。。
![Tamo24](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2020/11/IMG_4962-2-300x259.jpg)