悲しき歴史を語るメンべ岩~物語山~(群馬)

145 物語山{モノガタリヤマ} (1020m)

県=群馬・西上州

同行者=石井さん、田中さん

登山日:2003年3月16日


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 石井さんとは半年前に白神で、そして田中さんとは下北半島の山旅で山行して以来の一年振り山旅である。その間、単独では山旅を重ね、兼ねてから群馬長野県境の内山峠を越える度に、物語と言う山名に興味を引かれていた「物語山」に登ることを提案した。

 今回は一泊二日の予定で、これも石井さんと田中さんが、以前奥秩父や東信濃の山旅の折に利用していた、信州川上村梓山の白木屋旅館の女将を懐かしんだため、久し振りに宿をとった。里は春爛漫だが群馬長野県境は冬の装いだろう。冬装備を整え、当日は西上州の物語山、翌日は埼玉・群馬・長野県境の三国山を登る計画をした。地元で田中さんと合流し、一路、西上州下仁田へと向う。  

 下仁田ICでR254線に入り、市の萱川沿いを進み、深山温泉バス停で左側の物語橋を渡ると、目の上に異様な『メンベ岩』が聳え立って見える。

メンベ岩

 この素敵な山名は、昔このあたりに有った山城が陥落し、城を守る兵隊が財宝を城から持ち出し山頂の西にある、このメンベ岩に藤(ふじ)蔓(つる)を辿って登り、財宝を埋蔵した後、蔓を切って全員切腹して果てたという『物語』により、この山名がつけられたという。またメンベ岩とはこの地方で手打ちうどんを打つ時の板のことをいい、この岩峰がこの板に似ていることから名付けられたという。

 物語橋を渡った林道は、陽射しの無い丹沢沿いをくねくねと登っていて、未だ凍結している。橋を渡った先の路肩でチェーンを装着して登って行く。悪路には、このあたりでは滑り止めに『おが葛』を使用するらしい。所々のコーナーに山積みされていた。

 やがて、林道は雪深く行き止まりになって、道標のある小広い路肩に車を止めた。ここから丹沢沿いの細い山道を行く。数度の沢を渡り返し、沢を右に分け、杉林の急登を左に登って行く。未だ堅い蕾の枯れ林は小鳥の囀りも聞こえず、ジグザグに辿り汗ばんだころ、冷たい北風が通り抜ける。

林道終点の登山口にある道標

 しばらく登って広い鞍部に出た。ここで早春の陽射しを浴びながら一服入れ、ここから道標に従い、左の踏み跡を辿り西峰に向う。23分で西峰に立ち、目の前に荒船山のシンボルである艫(とも)岩と兜岩山がデンと構え、眼下にはメンベ岩が聳(そそ)り立っていた。

鞍部の分岐
~(左)西峰 (右)山頂~

山頂直下の南斜面で暫し休息

物語山西峰で記念写真 西上州の山々が望めた

 コルに戻って、ここから賽ノ河原のような扁平岩が積み重なる歩き難い藪の中を登り、雑木に囲まれた落ち葉でふかふかの山頂に飛び出した。北面が開けていたが、あいにくガスが湧き出していて展望は無かった。

物語山山頂からの艫岩(航空母艦)

山頂にて石井さんと記念写真 手前は三等三角点標石

 下山後はチェーンを外して内山峠を抜け、高原野菜で有名になった川上村へとひた走り、夕闇迫るころ梓川の宿に入った。


Kanapi
Kanapi

*編集者からのひとこと*
1月13日は「ピース記念日」です。
1946年のこの日、高級たばこ「ピース」が発売された。
当時、10本入りで7円で、日曜・祝日に1人1箱だけに限られていた。
今日は何の日 毎日が記念日より引用

我が家にはシニア犬がいるのですが、食欲旺盛すぎて、右肩上がりに太ってしまいました。獣医さんから運動させるように言われたので、お昼の間は庭に出すようにしたところ、少し歩く距離が伸びた気がします!ステイホームが続くと、人間も運動不足になりがちなので、意識して歩くようにしましょう。


 

 
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