更新日:令和4年2月6日|参考タイム2時間30分くらい|体力★☆☆☆☆・展望★★★★☆・静けさ★★★☆☆・技術★☆☆☆☆・危険度★☆☆☆☆・初心者向け|埼玉県最北の山で、群馬県との県境となっている神流川の南端に隆起するようにある山。中腹にある「鏡岩」と呼ばれる場所は、鏡のように輝く一枚岩で国指定特別天然記念物になっています。今回は平素お世話になっているご夫妻への感謝をこめた山旅です!
◆都道府県:埼玉県(奥武蔵)
◆登山日:2002年11月6日~7日
◆同行者:石井さん、徳本夫妻
いつもご多忙にもかかわらず、関西の山旅の際は企画~案内までいただく徳本ご夫妻が上京されるにあたり、
奥武蔵から奥秩父の山旅の企画をした。私どもに投宿された徳本ご夫妻を車に乗せ、石井ご夫妻を自宅に迎えに行く。
平素のお世話頂いている感謝を込めて、今回の山旅に出発した。
関越道に乗り、本庄児玉ICで下車。県道47号で私の故郷の児玉市街を抜け、丘陵地を鬼石方面へと進む。
地元では金鑚大師と呼ばれる大きな伽藍の大光普照寺を右に見て、急なカーブの突き当りに大きな鳥居がある。
そこを潜ると、金鑚神社の神域に入る。
この神社は武蔵二の宮の社格を誇り、神殿が無く、山体そのものが御神体のため、本殿も無く拝殿だけである。
全国ではここと、諏訪・大神神社だけの珍しい神社である。拝殿で拝礼してから、樹600年の椿を横目に登りにかかった。
しばらく杉林の単調な道を上ると、一枚岩の「鏡岩」と言われるものがある。
「鏡岩」は、紅鉄変成岩のズレ肌で太古に地殻変動で生じた切立った岩壁だ。間近で見て、先を急いだ。
鏡岩を回り込むように登って行くと、まもなく明るい岩峰の山頂に飛び出した。
標高こそ低いが、展望は三方抜群で関東平野が一望に望め、日光連山・上州三山から雪化粧した谷川岳や志賀高原が眺望できた。
徳本ご夫妻も関西から訪れて満足のご様子であった。
下山して群馬県に入り、鬼石の郷でお椀を伏せた様な端正な山を徳本さんが見つけ、「あれは何だ?」とおっしゃった。
(後で調べたら埼玉国際GCの中にある愛宕山であった。さすがにヤマキチである。)
その後、三波石峡から恐竜の足跡のある中里の郷を通って、志賀坂峠越えをして再び埼玉県へ入った。
ここから奇岩峰の二子山や両神山を眺望しながら小鹿野から吉田町に入る。
秩父困民党の結集の地である椋(むく)神社を訪れた。
井上伝蔵(会計長)の墓や飯塚森蔵(困民党乙大隊長)の墓に参り、
小鹿坂峠に寂しく佇む十三地蔵尊と、困民軍が鐘を合図に河岸段丘を駆け下りた二十三番札所、
音楽寺を経て秩父市(旧大宮郷)へ降りたった。
ここから市内の金千寺に埋葬されている困民党総理、田代栄助の秩父原石で造られた墓に詣でて、
山路を今夜の宿である石井氏のかつての定宿であった川又の扇屋山荘に着いた。
強行軍の山旅でお互いに疲れ、徳本氏の体調が余り振わないので明日に備え、早寝をした。
翌朝、日本三大峠である雁坂峠へ通ずる滝川渓谷を辿り、奥秩父トンネル手前の豆焼橋を渡る。
扇屋主人の山中氏が昨晩の内にゲートを開けてくれた。
紅葉の時期には多少遅い気もするが、辺りは落葉樹がまだ彩りよく染まり、やがて政一さんが切開いた雁坂嶺の黒岩尾根登山口に到着した。
思い掛けない山深い山峡を訪れる。
徳本ご夫妻も雁坂へ登りたい気分にさせる雰囲気だが、次の機会に楽しみを残し、雁坂登山口を後にして三峰神社へと向った。
途中に曲がりくねった旧道を登り、戦国時代の秩父往還の関所であった栃本に立ち寄り、静に時代の残り香として往時を偲びながら、晩秋の峰下りしている色鮮やかな落葉樹の紅葉と、緑に映える針葉樹の繊細なコントラストが目に染まる。
徳本さん「山の斜面でも畑を作っているが、土砂が風雨に流されないのだろうか?」
石井さん「この辺りは逆さ掘りといって、土が上から転げ落ちないように下から上に耕し大きな畝を作るという」云々。
文成6年に焼失後、再建された関所を見聞の後、三峰神社に向かった。
一旦、旧道の140号を二瀬ダムまで下り、秩父湖の堰堤を渡る。
三峰観光道路をくねくねと登って、三峰山駐車場に着いた。
ここからの眺めも最高で、目の前に大きな山体の白石山(和名倉山)が聳え立っている。
天気に恵まれたため、白岩山から雲取山まで望むことが出来た。
秩父湖の先には長閑な佇まいの栃本の集落が望め、改めて「よい所だなー」としみじみ振り返りながら、
三峰神社への参道を登り詰めた。
全員揃って参拝の後、R140号で秩父神社に詣で皆野で山菜料理の昼食とした。
更に下って岩畳の長瀞、そして、矢那瀬で日本一の板石塔婆などを観覧して、寄居に入った。
長尾影春が築城した(1469)鉢形城跡を散策の後、花園ICから上尾ICへ。
大宮駅に徳本ご夫妻を送り届け、2日間にわたる秩父困民党を訪ねる旅を終了した。
強行軍で旅だったが、徳本ご夫妻にも満足頂いたので、ご案内した甲斐があったと今回の山旅を振り返る。
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*編集者からのひとこと*
2月6日は「海苔の日」です。
全国海苔貝類漁業協同組合連合会が1966(昭和41)年に制定し、翌年から実施。
702(大宝元)年1月1日(新暦2月6日)に大宝律令が施行され、その中で海苔が産地諸国の物産の一つとして年貢に指定された。
また、この頃に海苔の生産の最盛期を迎えることから、2月6日を記念日とした。
~今日は何の日から引用~
個人的に最近観たい映画が多いのですが、そういう時に限って
感染者が増加しているため、色々葛藤しております…泣
(映画館に行きたい気持ち < 感染者増えてるし控えるかという気持ち)
お話変わりまして、北京五輪ではスノーボードや
フィギュアスケート(団体)が行われていますね!
団体は鍵山選手や樋口選手、三浦・木原ペアの素晴らしい演技で決勝進出!
悲願のメダルを期待したいです♪では!