常念岳|名前の由来は「いつまでも経を唱える坊様?」(長野県)

更新日:令和6年6月10日|山頂まで4時間半くらい|体力★★★★☆・展望★★★★☆・静けさ★★★★☆・技術★★★☆☆・危険度★★★☆☆・中級者向け|ひときわ目をひくピラミッド型の山が常念岳で山頂は大岩が積み重なっています。


常念岳{ジョウネンダケ}(2857m)
蝶槍{チョウヤリ}(2650m)

       蝶ヶ岳{チョウガタケ}(2677m)

◆都道府県:長野県(北アルプス)
◆登山日:2007年7月24日
◆同行者:田中さん

翌朝、歩きはじめるにあたり、お互いに顔を合わせると、平ひときわ目をひくピラミッド型の山が常念岳常の日焼けの上に、
赤外線を存分に受けた顔立ちは、逆パンダのような精悍な顔になっていた。
どうも寝起きに頭の芯が痛んだ、高山病の前触れかもしれない、常念を越えれば下り一辺倒だ。

深田久弥の「日本百名山」に常念岳の山名の由来の記述がある。
要約すれば、昔の名は「常念坊」と呼ばれ、その由縁は密猟者が野営中、
山頂の方から夜通し聞こえる夕べの勤行と鐘の音に良心の呵責を覚え、
再びこの山に近づこうとしなかったそうで、これを聞いた地元の人々が常念坊と名付けたとあった。

朝七時に朝霧が立ち込める乳白色に包まれた登山道を常念岳へと向かった。
標高差400mの岩礫の斜面をジグザグに急登する。西の谷筋にも雲が湧き上がり、
高度を上げると風も強く吹きまくって、視界の悪い中、
ガレ場を難儀しながら急坂だろうが岩場だろうが、ここを登り切らなければ下りにならない。

峰への急壺
峰への急壺

何とか踏ん張って雲の晴れ間を期待して前常念岳からの道と合わせた。
早朝にも拘わらずレインジャケットの中は汗ばんできた。
程なく大岩の積み重なった山頂に立った。

常念岳・山頂(田中さんと)
常念岳・山頂(田中さんと)

山名標識と三角点そして祠と展望方位盤のある山頂で雲の抜けるのを待った。

常念岳・山頂祠
分岐 燕・蝶・前常念横

その内に雲の切れ間から前常念とのジャンクションから頂上に至る本沢に向かって、
鋭い尾根が続いているのが垣間見られた。

方位盤によると素晴らしい展望がある所だが、真正面の槍・穂高の雄姿をはじめ
名だたる山々が湧き上がる雲に遮られ残念ながら眺望することができなかった。

岩塊の常念岳を振り返る
岩塊の常念岳を振り返る

山頂から岩塊を縫って常念を振り返りながら、
ハイマツ帯を下り辺りでライチョウの鳴き声はするが姿を見せなかった。

雪崩の巣の一の沢
雪崩の巣の一の沢

標高差400mを最低鞍部へと急降下し、次第に砂礫の斜面になり、
2512mのピークを越えて地塘のある鞍部に出た。

蝶槍にアタック前に一休み
蝶槍にアタック前に一休み

更にシラビソの樹林の中を登ると2592mピークに達し,見上げる正面に蝶槍が姿を現し。。。

常念⇒蝶槍間の2592mの峰
常念⇒蝶槍間の2592mの峰

目の前に広がるお花畑にはキヌガサソウ・イワギキョウ・ナエバキスミレ・サンカヨウ
・ハクサンフウロウ・エンレイソウ・タカネグンナイフウロウ
・ヨツバシオガマ・テガタチドリ・マルハタケブキ・ニッコウキスゲ
・エゾシオガマ・ナンブトラノオ・ハクサンチドリ・ミヤマキンポウゲ
・コバイケソウ・ミヤマクロユリ・シナノキンバイ・マンセンカラマツ
・マイズルソウ・ミヤマカラマツ・チョウカイフスマ・ミヤマオダマキ
・クルマユリなど、これでもかと言いたげに群落をつくり、
また…ある花はひっそりと咲いていてくれて、充分に楽しませてくれた。

常念岳の花①
常念岳の花①

 

ハクサンフクロウ
  ハクサンフクロウ
エイレンソウ
エイレンソウ
タカネグンナイフクロウ
タカネグンナイフクロウ
ヨツバシオガマ・チガタチドリ
ヨツバシオガマ・チガタチドリ
マルハタケブキ
マルハタケブキ
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ
コバイケソウ
コバイケソウ
ミヤマクロユリ
ミヤマクロユリ
シナノキンバイ
シナノキンバイ
ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ
チョウカイフスマ
チョウカイフスマ
マンセンカラマツ
マンセンカラマツ
クルマユリ
クルマユリ
タガタチドリ・ムカゴトラノオ
タガタチドリ・ムカゴトラノオ
カラマツソウ
カラマツソウ
チョウノスケソウ
チョウノスケソウ
コガネイチゴ
コガネイチゴ

再び草原をジグザグに下り、鞍部に出て新芽と幼実の付いたハイマツ帯を登り返し、
真赤に咲いたクルマユリが元気をくれる。
蝶槍の直下を巻いて二重山稜の蝶ヶ岳三角点を踏んだ。

二重山稜の三角点
二重山稜の三角点

ケルンが石積みされた広い山頂からは、残念ながら槍・穂高は頭が雲に閉ざされていた。

 

山頂から緩やかなハイマツ帯の稜線を進み、路肩に本州では2000mを越えないと見られない、
チシマギキョウやオンダテを鑑賞しながら、右手に横尾からの道を合わせ、
二重山稜の広い尾根を登下降して、やがてのびやかな稜線上に蝶ヶ岳ヒュッテが見えてきた。
この辺りは悪天候時には迷い平で有ろう。

ハイマツの新芽・幼実
ハイマツの新芽・幼実
チシマギチョウ
チシマギチョウ
オンダテ
オンダテ

そう心配している矢先に、瞑想と名付けられた丘ではガスで覆われ、
寒さも加わり天候の変わり様に急いで蝶ヶ岳ヒュッテに逃げ込んだ。

蝶ヶ岳ヒュッテ
蝶ヶ岳ヒュッテ

それにしても蝶ヶ岳山頂については案外とややこしい。
と言うのは南北に細長い頂稜には幾つものピークがあり惑わされるからだ。
しばらく休憩して空も明るくなったので、ヒュッテの裏手にある長塀の頭へと足を運んだ。

広い稜線の蝶ヶ岳の頭
広い稜線の蝶ヶ岳の頭

三股分岐(大滝山・常念岳・長塀山)を過ぎ、頂きに達すると真新しい「蝶ヶ岳2677m」の標柱が建っていた。
二重山稜だから仕方のないと思った。
常念岳と蝶ヶ岳では地質が変わり、山の性格も変り変化のある行程だった。

三分岐・常念・長塀・大滝
三分岐・常念・長塀・大滝

線状凹地に建つ蝶ヶ岳ヒュッテでの夕食後、暮れなす雲の合間から、槍や穂高がその姿を現してくれた。
稜線上の北側には常念岳も、そのピラミダルな山容を見せていた。

真下に横尾谷・穂高岳は雲の中
真下に横尾谷・穂高岳は雲の中

風が殆ど無く、それ程寒くないので、薄暮になって山々の輪郭が不明瞭になるまで、
ながいこと頂稜に立ち尽くし、振り返ると眼下に安曇野の灯りが美しく瞬(またた)び始めていた。

振り返れば蝶槍 常念岳は雲の中
振り返れば蝶槍 常念岳は雲の中

明日は明神まで標高差1200mの長塀尾根を一気に下ることになる。

 


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★管理人から令和のこそこそ噂話★
6月10日は『ミルクキャラメル』の日です!
森永製菓が2000年3月に制定。
1913年のこの日、森永製菓が「森永ミルクキャラメル」を発売した。
それまでは1899年の創業以来「キャラメル」とだけ書いて販売していた。
~今日は何の日から引用~
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