更新日:令和3年4月10日|山梨県【道志山地】高座山{タカザスヤマ}(1304mm)・杓子山{シャクシヤマ}(1598m)・鹿留山{シシドメヤマ}(1632m)に2004年4月8日にロッジ山旅【木曜登山会】さんと登った山行です。カヤト・展望・露岩・原生林と変化に富んだ静かな山域の山旅となっています
桜前線が須玉町 若神子まで上がって来たと坂本さん。
富士急行の下吉田駅で木曜登山会の方々と合流。
入山地点の鳥居地峠に向かう。
峠の手前に車数台止めて岩から湧く水を汲んでいる。
長沢さんが「あの水はアトピーに効く」と皆に教える。
峠の下、忍野中学の裏手に駐車して峠に上り返す。
![高座山登山口](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/39d4d60c9eeadb958aa0911c1d42334c.jpg)
10時に入山。広い車道の先からの山道、暫くして突然目の前が開け、
ブルの軌道と茅との原の大斜面「なんだ、これは」
予期しない光景にタマゲテ言葉もない。
道は黒色の火山灰土、低温で有機物の分解が進まない土で、
霜枯れした路はグシャグシャで靴にだんごが出来て歩きにくい。
見上げる先は高座山山頂。ブルの軌道が急斜面をストレートに山頂まで続く。
(野焼きの防火線か?)例によって詮索癖が頭を過ぎった。
西野さんの足が速い。他の連中は目標が見え、
一本調子の上りで展望が効くが富士山は、
あいにくガスの中で靴の泥を落としながらで歩が捗らない。
またもやカヤ原の理由が頭を過る、
田舎流に考えればカヤ葦屋根の材料と家畜の採草地でなかろうかと。
「最近大文字焼きをするらしい」と長沢さんから聞く。
湿気が多く気温が高いから汗をかきかき、
西野さんの待つ四等三角点の高座山山頂に這い上がる。
![高座山・山頂](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/6afe234fbe306f6ebec143681e121e3b.jpg)
ガスが切れ雪の富士が姿を見せ、北富士演習場が広大だ。
自衛隊の訓練か、時たま鈍いドドドーンと大砲の音がする。
手前にはハリモミの原生林を、車道が真っ二つに裂いて森が痛々しい。
杓子山に連なる岩場も火山灰土が混じった稜線を快適にとばし、
不動沢の分岐点「大権首(オオザス)峠(トウゲ)」でまた驚く。
![茅場から杓子山](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/fee0707e6c1dafd0eb6f39c5ee5384f5.jpg)
ハングライダーのフライト場で、麓からのレールが山腹を走り足元まで来ていて、
滑走路か板が何枚も敷いてある。開発にも程が有ると呆れ果てる。
左手の斜面は大ガレ、土留めの堰堤が階段状に頂上近くまで、
まさに堰堤が天に突き上げている感じだ。
山名の(杓子)はガレを意味するとか、こんな山も珍しい。
『所変われば品変わる』昔の人はうまく言ったものだ。
場所によって山の状況と、人との係わりが異なり、訪ねる楽しみが増す筈だが、
山頂直下のキツイ上りも西野さんが先導して喋りながら余裕のピッチ。
当方は青息吐息で一時前、杓子山頂にへたりこむ。
山頂に山名と標高をデザインした珍奇なポール、
こんな人工物は山には不似合いだ。街の公園に移したいようだ。
![杓子山山頂と鐘 モニュメント](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/6259cbb76483644c58e74e90e18b0f9d.jpg)
証拠を写真に収め鹿留山に向かう。岩コブの尾根を三ッ四ッ越えて「子の神」、
尾根の先端にブナやミズナラが林立する、たおやかな鹿留山頂を踏む。
![鹿留山の山頂と雰囲気](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/44231ebae21e027ce4938df2a95d8a02.jpg)
晴れ渡った眺望がきく山頂も素晴らしいが、
原生林の霧に抱かれた幻想的な山頂も又良いものだ。
![原生林の霧](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/42884ef8fc69619c10f17478de19eb36.jpg)
後ろ髪を引かれる思いで「子の神」に戻り、岩交じりの急坂を下ると、
バイクで山道が削られている。
腹も立つが怒りのもってき場所もなく、立ノ塚峠へ下った。
地形図の現場確認をして、分岐に建つ小さな地蔵に会釈し荒れた泥道を内野地区に下る。
![小さな地蔵尊](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/04/d8e98a05306b44a302adbaaf8a503a24.jpg)
下る林道の傍の崖下には、おびただしいほどの廃棄物が捨てられていて、
林道があるが故にトラックで家一軒家財丸ごと捨てて行くのだろう。
傷だらけの山々で折角の鹿留山の雰囲気が損なわれた残念な山行で車に戻った。
(ルート)
忍野中学校裏 9:45
鳥居坂峠 10:00
高座山 11:00
杓子山 12:40~1:20
子の神 13:50
鹿留山 14:00~14:20
子の神14:35
立の塚峠 15:25
車 16:40
(参加者)
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![OMITSU](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2020/12/Screenshot_20201204-215239-300x297.png)
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★管理人から令和のこそこそ噂話★
4月10日は「交通事故死ゼロを目指す日」です!
交通事故死ゼロを目指す日
日本政府が「生活安心プロジェクト」の
一環として2008(平成20)年から実施。
2月20日と、春・秋の全国交通安全運動の期間中の
4月10日・9月30日。
~今日は何の日から引用~
保健の仕事をしていると交通事故死は被害者側も
加害者側も居た堪れない事故が多いと感じます。
私も運転することは好きですが、自動運転化が進んで、
交通事故死がゼロになる日が早く来てほしいと切に思います。
特に池袋の母子が自転車搭乗中の事故死は、
加害者側が全く非を感じていないところに疑問を感じます。
幸せな生活を一瞬で奪う交通事故撲滅したいと思う方は
多いのではないでしょうか?
![Tamo24](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2020/11/IMG_4962-2-300x259.jpg)