大峰山|大峰沼は関東最大の浮島(群馬)


更新日:令和3年11月7日|登山口から山頂まで2時間位|体力★★★☆☆・展望★☆☆☆☆・静けさ★★★★☆・技術★★★☆☆・危険度★★★☆☆・中級者向け|山頂からの展望は望めませんが、大峰沼は関東最大の浮島と言われております。赤・黄などに色づいた紅葉狩り紅葉が愉しめる山旅となっております。途中絶壁がありヒヤっとする箇所もありますが、とても静かな山行が愉しめます。


大峰山 {オオミネヤマ}(1254m)   

◆都道府県:群馬県(利根)
◆登山日:2015年10月23日
◆同行者=田中さん
 

 

先週、奥利根に出向いた時に、赤城高原SAから望めた台形状の山。

上州三峰山と、その奥には同じ様な台形状の上州大峰山があった。
何れの機会に登ってみたいと思った次第。此の処秋晴れに恵まれているので早速、
石井さんをお誘いするも、三峰山は以前に登ったが相当な長丁場、大峰山は余り芳しくない。
というご返事で田中さんと二人で出掛けることにした。

落ち葉

例によって田中さんと浦和駅で落ち合い、関越道で月夜野ICからナビに従い進み、
町営の見晴らし荘近くの登山口である砂利敷きの駐車場に車を止めた。

 

谷川連峰の南、月夜野町と新治村の境に位置する大峰山は、
古くは王峯山と言われ尾根続きの吾妻耶山(あつまやさん)と一帯の山であるという。

地図を眺めると、どのルートを辿っても急峻な登りである。
山麓には日本最大の浮島がある大峰沼を始め大小の沼が点在し
変化に富んだ緑豊かな山域であるこのルートを選んだ。

登山口のゲートを跨いで入る

装備を整えゲートを跨ぎ簡易舗装の緩やかな林道を進んで行く。
辺りのスギ植林は規則正しく整然と人手が入り、大木が真っ直ぐに天を突き、
陽の光も充分に射し込んだ林床は数多くの落葉樹が喜んでいる様子だった。

中間点の道標

久し振りの光景を気持ちよく眺めた。思い起こせば京都の北山杉、
奥武蔵の西川杉、以来の素晴らしい美林を見せて頂いた。

整然と立ち並ぶ杉木立

二十分ほど進んでモリアオガエルの棲息地の小沼への道を分け、
緩やかに登って行くと高学年の小学生二十人程が先生に引率されて
植物の観察をしながらガイドの質問に「あの黄色い実はマタタビです」と
大きな声で答えが聞こえ、霧にむせぶ静寂せいじゃくの中に木霊こだましていた。

小学生の野外植物観察

田中さんが生徒に成り済まし、「この鮮やかな赤い葉は何と言うのですか」と尋ねたら、
ガイドさんは「メグスリノキ」ですと即答してくれた。

 

また紅葉したカナダ国旗の図案の葉はサトイカエデだが、
同じ図柄でも真黄色の葉はクロビイタヤカエデと解った。

更に歩を進めて行くと赤松と唐松林と混交林となり、先には光る大峰沼が姿を現した。
あいにくガスが立ち込め全体像が掴めず下山時に期待して、沼の畔のキャンプ場を後に先を急いだ。

キャンプ場

それにしても殆どのカエデ類の紅葉こうよう黄葉おうようが観られる珍しい山域だ。
日本の紅葉は外国の紅葉と比べると特に色鮮やかで美しいという。
何といっても美しい紅葉に必要な気温(寒暖差)、水、光の諸条件が揃っている。
それに木々の種類と数が豊富であるという事らしい。

夥しい限りのハリギリの真黄色の落ち葉で目が覚めそうだ。

コロビイタヤカエデ

数日前に下草が刈り払われ整備された山道を吾妻耶山に向かって進み、
分岐で吾妻耶山への道を分け、左の落ち葉で敷き詰められた急登をジグザグに登って高度を稼ぐ、
目の前にニシキギが真赤に染まっていた。

真赤に染まったニシキギ
真赤に染まったニシキギ

残念ながら霧に包まれていて、光が差し込んでおらず、この情景を脳裏に焼き付けた。
写真も逆光の為に今一だった。

先行した田中さんから「頂上の一角のテレビ中継塔についたよー」と声が掛かる。
田中さんの待つ中継塔を捲くように登り十字路に飛び出した。

紅葉④

作業用の車が停まっており驚く、一般車は麓にゲートが有り通行禁止との事。
四方を見渡せる頂きには数ヶ所に電波塔が林立していて、
先ほど来の自然豊かな山域には見苦しい限りだ。

紅葉⑤

気を取り直して、細長い尾根を北に進むと鋼鉄製の展望台があったが、
辺りは木々に囲まれ見る影もない。谷川連峰から流れ込むガスに閉ざされてきた。

吾妻那山への分岐

先の頂へと歩を早めて進むと、やがて山頂らしくない作業道上に三角点標石が有った。
作業道上に有るためか標石はセメントで補修が施されていた。

補修された三角点

頂けないのは背後の西面が鬱蒼としたスギ植林で一寸の光も入らない暗闇だ。
昼食とひと時の休憩の後に早々と退散。石井さんの参加しない訳が解ったようだ。

 

下山は先程の十字路まで戻り、NHKの中継塔を捲き、
広い尾根の素晴らしい紅葉を楽しみながら緩やかに下って行く。

 

山域の紅葉の数々

 

山域の紅葉の数々②

 

山域の紅葉の数々③

やがて景色は一変し本日のハイライトである紅葉をちりばめた痩せ尾根となり、
織りなす岩峰を慎重に歩を進めると、いきなり両側が切れ落ちたキレットで度肝を冷やす。

キレットの拡大

やがて数十段の鋼鉄製の階段を下り、鞍部で一息入れて九十段もあろうか、
ほぼ垂直に近い階段を登り返し安堵する。振り返って覗き込むと結構な高度感が有った。

一瞬時度肝を冷やす階段

 

登り返しの九十段の梯子

やはり難儀して登って来てこそ眺め楽しむ事の出来る情景である。

 

山頂にて
山頂にて

やがて気持ちの良い素晴らしい痩せ尾根が終わるころ、
湯宿への古の峠路である大沼越と言う静かな峠に至り、
ここで一服入れて、お互いに素敵な尾根歩きを振り返った。

岩稜尾根

岩が積み重なった枯れ沢を浮石に注意しながら急降下して大峰沼の畔に降り立った。
逆コースだったら、この急登は大変だと振り返った。

腫れ上がった大峰沼

沼を半周して霧が晴れた古の祠が佇む処から、沼の全景を眺め春に訪れたら
さぞ水草が綺麗に咲き誇るだろうと思いながら、大峰山の全容を眺め辿ってきた行程を
あれがキレットだ、山頂は右端だ」と台形状の自然林に包まれた山稜を見返した。

赤城高原~台形状の上州大峰山

再びキャンプ場から今朝の登って来た道を辿り、駐車場に着いた。

キャンプ場管理棟

今迄、最高の山旅の一つだった。帰りの車中で春にアカヤシオツツジが咲く頃に
吾妻耶山に登ろうと田中さんと会話した。

紅葉

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★管理人から令和のこそこそ噂話★
11月7日は「 鍋の日」です。
食品メーカー・ヤマキが制定。
この日が立冬になることが多いことから。
~今日は何の日から引用~
紅葉シーズンですね!
秋晴れが続いているので、ようやく行楽できる
陽気になってますね。
久しぶりに露天風呂に入りたい気分です♪

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