地元では○○山と呼ばれる矢筈山(静岡)


更新日:令和3年4月7日|静岡県【伊豆】矢筈山{ヤハズヤマ}(816m)に2008年4月22日に師匠の石井さんと山友の田中さんと登った山行です。地元ではゲンコツ山と呼ばれているそうです。うっそうとしていてわかりにくいので、赤いテープで目印をつけながら、スギ・ヒノキを抜けて山頂からは端正な大室山などの展望が望めます。ヒカゲツツジやトウゴクミツバツツジなどにも出会える山旅となっています。


4、5日、初夏を思わせる暖かい日が続いたと思ったら、
ここ数日は少し冷え込んだようだ。


折角の桜の花も今年は例年よりも一週間ほど早く咲いたが、
一昨日からの冷たい北風と雨に打たれ、すっかり散ってしまった。

 

桜を初め動植物も天候不順に驚かされて対応に苦慮していることだろう。

 

兼ねてより山行計画していた、石井さんの友人(吉岡さん)が伊豆高原に居(きょ)を構えている。

 

下山口に迎えに来てくれるというので、又とない機会なので温暖な伊豆の山旅に向った。

東海道新幹線で熱海駅にて伊豆急に乗換え伊豆高原駅に降り立った。


駅前でタクシーを拾い、遠笠山道路を走り鹿(ろ)路庭(くろば)峠で下車。

笠山道路
笠山道路

峠の茶屋の反対側の藪の中に赤テープが付いていた。
解り難(にく)いので即席で道標(みちしるべ)を作成して設置した。

下山口・林道
下山口・林道

 

 

踏み跡に沿ってゴミだらけの山道を進む。雑木林からスギの植林帯の急登が続く。  

池の下の下山口
池の下の下山口

 

 

に明るく開けたと思ったら、全国のいたる所で見受けられる、
スギ・ヒノキ人工林の山抜けだった。

 

このエリアも国の奨励策を受け破壊が進んでいた。
おびただしい限りのスギの風倒木が、長さ100m幅30mに渡って抜け落ちていた。

 

無理もない、1m四方に3~4本も植えられたのでは、スギも堪ったもので無い。
補助金目当てに唯、植えただけというだけで、
山が抜け落ちてボロボロになる事を考えていないのだろうか?




目先の経済効果を優先して自然のルールを無視した付けが後世に残され、
災害が起き続けるだろう。その時に誰が責任を負うのか???



特にスギやヒノキの植林は根張りが無いため、表土のない山域では直ぐ抜ける。
余談になってしまった。

 

やがてなだらかな小矢筈山(660m)を越えて、
芽吹いたばかりの新緑が眩しく映る小池に出た。

腐葉土に浄化された綺麗な水に落葉が漂っていた。

綺麗な水
綺麗な水

 

とてもいい雰囲気な場所なので一息入れ、
あたりの落ち葉と新芽の香りを胸一杯に吸い込み先に進んだ。

 

やや下った先の東西に延びる窪地には、
整然とした陽の差し込むヒノキの人工林があった。

整然としたヒノキ
整然としたヒノキ

 

ここは先ほどの崩壊地と雲泥の差が有り、よく整備されていて、
ヒノキも素直に直立して高値が付きそうな人工林だった。

 

やがて、植生も落葉樹林に変わり、芽吹いたばかりの萌黄色の中に、
濃いピンクのヤシオツツジや淡いピンクのヤマザクラが、
所々に咲き誇り心和ませてくれる。

ヤシオツツジと山桜のコントラスト
ヤシオツツジと山桜のコントラスト



先に進むと北斜面の大岩がゴロゴロした岩塊帯を巻くように、
赤テープを頼りに登って行くが、やたらと赤テープが多くなり、
どれがトレイルなのか落葉の積もった山道は判別に苦労するが、
踏み込んだ堅い地盤を選んで進む。  

 

 

やがて陽の差し込む、大岩が重なり合う南東斜面に、
朽ち果てかけた道標があった。二段書きで上段には白字で山頂まで700m、
下段は読み取れなかったが、ここが東山麓に広がる池集落への分岐で踏み跡程度の岩路である。

 

鹿路庭峠の田中さん
鹿路庭峠の田中さん

 

あと700mに、心躍らされて岩塊が重なり合う道なき道を高見えと登る。

頂上手前のピークの下に、「温風口」の標識があったが、頬を当てたが無風だった。

山頂直下の温風口
山頂直下の温風口


ここから大岩や大木の根を除けて進み、明るく開けたところが山頂だった。

岩稜帯で植林できない
岩稜帯で植林できない

 

矢筈山・山頂
矢筈山・山頂

山頂からは180度の展望が開け、野芝に覆われた端正な大室山、
遠望では遠笠山が大きな平坦な山体を広げていた。

山頂から池集落から大室山展望
山頂から池集落から大室山展望

この山は双耳峰であるが三角点標石はなかった。

矢筈山
矢筈山


辺りを灌木で覆われた中に、ヒカゲツツジが淡い黄色の小さな花
トウゴクミツバツツジが淡いピンクの花をひっそりと咲かせていた。

ヒカゲツツジ
ヒカゲツツジ

 

雑木とヤシオツツジ
雑木とヤシオツツジ

 

トウゴクミツバツツジ
トウゴクミツバツツジ

 

 

 

下山は登りに気付かなかったが、山頂への道標の傍に炭焼き窯(がま)の跡があった。

炭焼き釜跡
炭焼き釜跡

 

分岐まで戻り岩稜帯を抜け春の匂い漂わせる雑木林を暫く下り、
平坦になってスギ林に変った。

 

610m地点を過ぎると、急な下りになり下り切ると「はだか坊」という
石像が建つ辺りで砂利道になって、竹藪を抜き出ると車道に出会い、
水道施設の池ポンプ場の先で池ノ里の畑地に出た。

はだか坊
はだか坊

吉岡さん出迎えの車で定住先の伊豆高原別荘で軽い打ち上げをして帰途に着いた。

 

 



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管理人から令和のこそこそ噂話★
4月7日は「世界保健デー(World Health Day)」です!
世界保健機関(WHO)が1949年に制定。国際デーの一つ。
1948年のこの日、世界保健機関が発足した。
WHOは、世界保健機関憲章によって設立された国連の機関である。
すべての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的としている。
~今日は何の日から引用~
コロナは全国的に変異種が増えているようですが、
WHOをこれだけ知ることになったのは、
コロナの影響が大きいと思います。
さくらもあっという間に散ってしまい、
春休みも今日でおしまいです。娘も明日から学校。
Kanapiさんがせっせと準備を頑張ってくれております。

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