インド|初めての海外登山ヒマラヤへ①


更新日:令和3年7月4日|初めてのインド「ヒマヤラ紀行」を数回に分けてご紹介いたします。初回はデリー⇒ジョシマー編となります。シヴァ神やガンガーのスタート地点のデヴプラヤグなど刺激的な山旅となっております。


ガルワールヒマラヤ紀行① 

◆都市:インド:ガルワールヒマラヤ紀行
◆登山日:2008年6月4日~19日
◆同行者=石井さん・田中さん・鈴木さん

デリー  

 

機上~ヒマラヤ
機上~ヒマラヤ

デリー中央駅へ。信号は余り無いが、人も車も何とか守っているという感じだ。
車のナンバーも無いもの、手書きもあって雑多だ。

 

運転のローカルルールは理解不可能である。
インドで運転するには相当の度胸とテクニックが必要で、
傷の無い車はごく僅かで衝突覚悟の運転となる。 

 

大きな道路の真ん中で悠々と牛が何頭も横たわっている。
不思議と牛には傷が無い。牛や猿は古来聖獣として尊崇そんすうされてきた。
動物尊重の念は強いためであろう。

 

リキシャは動力が人力なので多くて3人位、
でもオートリキシャ(ダイハツミゼット様な車)は、
定員オーバーなど何のその、警笛と排気でバタバタと騒音を撒き散らし、
辺りかまわず走りまくっている。割り込み追い越し勝手気ままである。
また、牛の糞に依る粉塵か埃が立ち込めている状況。

 

このような環境の中をデリー中央駅に着く。改札も無くコンコースに入る。
電気は薄暗く乗客で大混雑の様は異様だ。我々の乗る寝台車両は、
コースの柱にPCで個人名が打ち出されて貼って有る。

 

列車が入って来ると、普通車両は乗客で満杯、
デッキにぶら下がり、屋根にまで上って乗っている。

ディリー中央駅の雑踏
ディリー中央駅の雑踏

彼らは乗車キップを持って居るのだろうか?これも驚きだ。
我々が乗車する寝台車両の入口にも個人名が記入されていて、
乗車口で車掌らしきおっさんがチェックしていた。

これから200kほど寝台列車で8時間の旅。

静かに滑り出した列車とは裏腹に車内は戦場のように混雑していた。
狭い車内の通路は身動きできないほど人と荷物で埋め尽されている。

自分たちも大きなザック(60㍑)背負っているため、
やっとの思いで寝台に辿り着いた。時速は20k程度で平坦地を進んでいるようだ。

車窓の外はどこを見ていても灯りは見当たらない。まったく暗闇の世界で、
電柱だけが後へと流れていく。列車の単調な響きが子守唄になったのか、
うとうとしたと思うと、時たま灯りが通り過ぎるようになった。

夜明けと共に町が近くになり、人家の塀や線路際に人々がいるのが目立ってきた。
こんな早朝から何をしているのだろうと思う。

列車は鈍牛のようにハリドワールのホームに入った。
好奇心に駆られるまま駅に降り立と、ホームにはお世話になる、
ガイドのサンディシュ(Sandesh Singh)が出迎えてくれた。

駅舎の外に出ると正面にシヴァ神の像が鎮座していた。
厚化粧しているので女神と思ったら男神だった。

巨大なシヴァ神 立像
巨大なシヴァ神 立像

そばには初代のトヨペットクラウンに似た、
インド純国産車であるアンバサダー(官庁御用達車)を始めて拝見した。
駅広場や街中も多くの巡礼者が座り込んでいて一杯だった。

ハリドワール駅 トヨタ車 厄除け
ハリドワール駅 トヨタ車 厄除け

これからアウリ高原まで約300kmお世話になる、
トヨタ8人乗り4WD車の前のバンバーには魔除の花房が下がっていた。
車上スポイラーに大型ザックを括り付け出発。

 

走行していると道の両側に黒ビニールシートで覆われた無数の小屋、
(徒歩巡礼者が泊まる)が延々と続いているのには驚く。
ガンガー(ガンジス川)のガード(沐浴場)が見えた。

大型バスで来場した沐浴する信者
大型バスで来場した沐浴する信者

ヒンドゥー教徒は墓を持たず、人が死ぬと遺体を火葬して聖地に行って
ガンガーに流せば極楽へ行けると信じている。
ここハリドワール(Haridwar)は聖地の一つで早朝にも関わらず
既に多くの巡礼者がガードに集まっていた。

 

特にハリドワールはデリー首都圏から200k程の距離にあり、
交通も比較的便利で骨を葬る場所が決まっている為で有ろう。

 

「他に有名な聖地としてヴァラナシ(Varanasi)カイラス(Kangrinboqe Feng)
アマルナート(Amarnath) マトゥラー(Mathura)などが有る」

やがてヨガ道場(アーシュラム)で有名なリシュケシ(Rishikesh)に入った。
ここリシュケシはバドリナート(Badarinath)・ガンゴトリ(Gangotri)・
ケダルナート(Kedarnath)・ヤムノトリ(Yamnotri)の4大聖地と、
シーク教の聖地であるヘムクンド・
サヒーブ(Hemkund Sahib)への玄関口になっていて、鉄道もここが終点である。

 

シヴァ神ヒンドゥー教の「破壊と創造の神」の巨像が現れ、
ここの公園で車を止めて、ガンガー(ガンジス川の女神の名)の
ガンジスの水は、とても水浴できるような水色で無く、
乳茶色の濁り水でゴミも浮いているのが見えた)

ガードには多くの沐浴している人々が遠めに眺められ、
バスや車や徒歩で来場した巡礼者で溢れていた。

インなどは無い道路で、時たま車の修理屋や
菓子店が有る程度で公衆トイレは勿論無い。

 

特にこの時期は上流のバドリナート(Badarinath)へ
向かうヒンドゥー教徒で定員を大幅にオーバーしたバスがのろのろと走り、
さらにシーク教徒の聖地であるヘムクンド・サヒーブ(Hemkund Sahib)も
同じく上流に有るためバスや車と、そしてオレンジ色のターバンを頭から鼻・首に巻き付け、
サングラスを掛けバイクに3~4人乗り込んで、
颯爽と走る巡礼者は月光仮面かと思う。

信号は殆ど無し リキシャ(タクシー)
信号は殆ど無し リキシャ(タクシー)

従って大勢の人の移動には排泄物の処理が付き物、その為大渋滞が延々と続いている。

停まっていた単車には人間の垢がこびり付いている為か、黒山のハエが群がっていた。
反対側の路傍では処かまわず数人で屈んで排便をしていた。
こんな雰囲気の中でもレモンイエローが鮮やかな「アマルダス」(胃薬になる)の花が心を癒してくれた。

 

やがて谷が深くなり、両側に山肌が迫るガードレールもない山道を、
相変わらずヒンズー教徒の車は途切れることなく続いている。
ガイドから、ここがガンガーのスタート地点のデヴプラヤグ(Devprayag)だと案内される。

デヴプラヤグ
デヴプラヤグ

川は青く綺麗なバギラティ川と、氷河の溶解物で灰色に濁っているアラクナンダ川が、
ここで合流してガンガー(ガンジス川)となっている。

 

ガンジス川は、ナンダ・デヴィの近く、標高7,000m以上の高所にあるガンゴトリ氷河に発し、
多くの支流を抱え込んで、広大なヒンドスタン平原を潤し、
全長2,580km(日本の稚内から沖縄の那覇までが2460km如何に大河か)の旅をして
ベンガル湾に注いでいる大河である。

 

川を挟んで両側から迫る断崖の上に市街地が発達していた。
我々が立ションした崖下にはマンゴーがたわわに実っていた。

 

この分岐からアラクナンダ川沿いを遡る。前方の山頂には仏舎利塔(ストゥーパ)が白く輝いていた。

★まだまだつづきます。。。

 


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OMITSU
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★管理人から令和のこそこそ噂話★
7月4日は「梨の日」です!

鳥取県東郷町(現 湯梨浜町)の
「東郷町二十世紀梨を大切にする町づくり委員会」が
2004年に制定。
七(な)四(し)で「なし」の語呂合せ。
~今日は何の日から引用~
果物の中でも、「梨」は特に好きです!!
シャリシャリした歯触りがいいのかもしれません。
あなたの好きな果物は何ですか???

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それでは、Buona Notte♪

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