笠取山(埼玉)|多摩川の水源地となっている奥秩父の名山


更新日:令和4年1月14日|登山口から2時間ほど|体力★★★☆☆・展望★★★☆☆・静けさ★★★★☆・技術★★☆☆☆・危険度★★☆☆☆・初心者者~中級者向け|多摩川の水源地となっており、紅葉が愉しめると山旅となっております。


  • 笠取山 {かさとりやま}1953m
  • 都道府県:埼玉県・山梨県(奥秩父)
  • ◆登山日:2004年10月27日
    ◆同行者:ロッジ山旅木曜登山会 リーダー長沢さん(総勢7名)

 

関東平野の一端で育った私は、社会人になってから
主に大阪・京都・東京・福岡・名古屋・仙台などの主要都市部で営業に勤め、
その地域で京都の北山、東京の奥多摩、九州の屋根、奥美濃、
北上山地など訪れる機会はあったが、自然とのふれあいをする機を逸してしまった。

 

山岳紀行作家の石井光造さんにお逢いするまで信仰登山で御嶽山に7回ほど登った以外は、
観光で訪れた程度で本格的に登った事がなかった。その点、石井さんには感謝している。

 

故郷の児玉近郊の寄居を抜け秩父路に入って行くと、
山また山で日本は国土の三分の二が山で覆われている。

 

太平洋・フイリッピン海・北アメリカ・ユーラシア、四プレートの合流点の上にある
日本列島は秩父古成層や火の国で、世界で稀に見る四季折々が変化に富んで、
自然が豊かな国である事を思い浮かべる。

 

動ける内に未知の山登りを窪川先生と始めてから、
四百四十山目に大先輩の横山厚夫(ある日の山ある日の峠などの著者、
深田久弥氏とも深い親交があった、山に関して生き字引的存在)
・大森久雄(元実業日本社勤務、著書多数、深田久弥の日本百名山の生みの親、)
・長沢洋(ロッジ山旅経営)氏という、そうそうたるおひとと
ご一緒させて頂く機会に恵まれ、この上ない幸せで1泊2日の木曜登山会に参加した。

 

中央線韮崎駅で各々方と合流して、ロッジ山旅の車で一之瀬へと向かった。

 

笠取山は多摩川の水源の森として有名で、長沢氏の先導で東京都水源管理道を辿って登り、
下山は牛王院平から七ッ石尾根を下って三ノ瀬に降りという、
リーダーが車を引き取って来る間、少々時間を頂きたいと車中で知らされた。 

 

一ノ瀬で今晩泊まる笠取小屋の鍵を頂いて登山口の作場平まで車で入り、 
朝露が枯葉に光を纏い、小春日和の長閑な空に柿の実が赤く染まっていた。

 

ヤブ沢峠への途中の紅葉
ヤブ沢峠への途中の紅葉

落葉松の落ち葉がキラキラと降りしきる黄落を踏みしめながら、
東京都水源林として水道局が整備している山道を登って行く。

 

ヤブ沢峠への途中の紅葉②
ヤブ沢峠への途中の紅葉②

一ノ瀬川本谷の流れに沿ってウリハダカエデやミズナラなどの自然林が美しく、
このような環境で出水した飲料水を我々は頂いていると思うと感謝しなければと思う。

 

やがて本谷を渡り山腹を絡み上げて、石段を越えると一休坂分岐で、
ここを左の沢伝いに藪沢峠に至る道を辿る。

一ノ瀬~笠取山・唐松尾山を望む
一ノ瀬~笠取山・唐松尾山を望む

この辺りの道にはカラマツの丸太が横状に敷かれ、土砂の流出を防いでいるようだ。

一ノ瀬~笠取山・唐松尾山を望む②
一ノ瀬~笠取山・唐松尾山を望む②

川の流れの向こうに色づいた赤や黄色に染まった雑木林の所々に
濃緑の針葉樹林の森が混生していてコントラストが見事なもので素晴らしい。

 

カラマツの植林と自然林の中をゆっくり進み、つたいに何度か渡り返して、
小沢の瀬音も途絶える頃に、立派な道標のある藪沢峠に辿り着き一息入れた。

 

ヤブ沢峠
ヤブ沢峠

ここから右にとる広い山道は、かつて林道だったらしく傾斜もなだらかで空も広がり歩もはかどる。
やがて笠取小屋の水場である源頭を越えると、
今夜宿泊する平屋建ての笠取小屋が一段上の台地に建っていた。

 

笠取小屋
笠取小屋

小広い空間にはベンチもあり煮焚きも出来そうだ。
雑草も綺麗に刈取られ、静かな素晴らしい雰囲気に呑み込まれて小屋に入る。

 

笠取小屋内
笠取小屋内

昨夜は和気あいあいと山談議にふけり清々しい朝を迎えた。
朝食後、西に続く広い山道を北に笠取山へと向った。

登山道から雁坂嶺
登山道から雁坂嶺

緩く登って高原のような広い尾根に上り、水源の道を辿り雁峠分岐で横山夫妻は
巻道の多摩川水源のみずひを経て、水千の頭で合流すると言う事で別れた。
我々は直進して笠取山へ向かった。

 

水源の道
水源の道

左は雁峠から雁坂峠へ続く奥秩父縦走路の主脈が走っていると長沢氏の説明が有った。

草紅葉の雁峠分岐
草紅葉の雁峠分岐

加藤司郎さんが頻繁に通い続けた雁峠山荘も、この稜線上にあり、
足を伸ばそうとしたが予定外なので遠慮した。色付いた草(くさ)紅葉(もみじ)が気持が良い。
草原上の先の右手には水神社の祠があり水神様が祀られていた。

 
雁峠分岐より笠取山
雁峠分岐より笠取山

多摩川、富士川、荒川三川の分水嶺の小さな碑が、それぞれの方向に置かれていた。
円錐形の端正な姿の笠取山だが、広い防火帯に切られた直登は、
早朝から身に堪えるが、何とか岩が露出した肩に立ち、
振り返れば雲海の上に初冠雪を被った富士山が望め、前衛には大菩薩嶺の山並みが走っていた。

 

分水嶺から見る初冠雪の富士山 
分水嶺から見る初冠雪の富士山

 

ここから痩せた尾根を東に少し進むと、樹林に囲まれた狭い笠取山の頂上に立った。

笠取山山頂 標識
笠取山山頂 標識

2000m近いこの辺りは既に落葉(らくよう)しているが、常緑樹のアセビやシャクナゲ、
背丈のあるクマ笹が生い茂り眺望は南側の眺めが枝越しに僅かに得られる程度だった。

富士川(笛吹川)源流の碑と笠取山
富士川(笛吹川)源流の碑と笠取山

ブログランキングに参加中!
あなたの投票お待ちしてます

OMITSU
OMITSU


登山・キャンプランキング

★管理人から令和のこそこそ噂話★
1月14日は「飾納,松納 」です。
正月飾りや門松を取り外す日。
~今日は何の日から引用~
明日のNHKラジオで放送されるかも?
というので、慌てて更新しました。

Tamo24
Tamo24

 

 
当ブログで使用しているWPのテーマはTHE THORです。あなたも仲間入りしませんか?
・圧倒的にSEOに強い
・上位検索されやすい上に集客にも拘っている
・“デザイン着せ替え機能”が9種類もある
・ワンクリックでプロのデザイナーサイトが作成可能。

 

当ブログで使用しているドメインはお名前ドットコムです。
・ドメイン新規取得が1円~
・レンタルサーバー同時申し込みでドメインがずっと無料!
・サポートも日本語で安心!!
富士川(笛吹川)源流の碑と笠取山
最新情報をチェックしよう!