更新日:令和3年11月21日|登山口から山頂まで1時間半位|体力★★☆☆☆・展望★★★★★・静けさ★★★☆☆・技術★★☆☆☆・危険度★★☆☆☆・初心者向け|滋賀県の鈴鹿国定公園内にあり、四季折々の景色が楽しめる初心者の方にも喜ばれる山です。山頂の眺めが素晴らしいので、秋冬の澄んだ日にはかなり遠くまで見渡せます。ニホンカモシカに出会えたらラッキーですね!
竜王山 {りゅうおうざん}(826m)
綿向山{わたむきやま}(1110m)
◆都道府県:滋賀県(湖東)日付高度の山
◆登山日:1999年11月22日
◆同行者:石井さん
滋賀の山旅もいよいよ佳境に入り、親父の生まれ育った原郷の里山である竜王山から縦走して、
日付高度の山(11月10日)として地元の日野町が盛んに宣伝している綿向山へ登る計画をした。
伯父から、あらましの行程を聞き朝立ちをした。
古刹の西明禅寺の横の運動広場に駐車して、その先の水木谷林道を登って行くと、
途中の左側に登山口の道標があった。山頂から派生した広葉樹林の緩やかな広い尾根を登り、
至る所にツツジが大きな枝を広げた、明るい気持の良い場所で一息入れた。
![原集落から竜王山を望む](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/3474bc41a5aa676790c91d5e3e28312e.jpg)
落葉した梢を渡ってくる風が肌に心地よい。
思えば伊吹山に登ってから天候に恵まれ一度も雨に遭っていない。
晴れ男が同行二人こんな想いがうかぶ。
一休みの後、灌木帯を抜け赤松の大木が林立する竜王山に飛び出した。
![竜王山・山頂](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/c6ce2ceb9c0a989644541e6b899b1e7a.jpg)
山頂は三等三角点標石と道標があり三方が開け、
西の眼下には原の里も伯父さんの家も俯瞰できた。
![竜王山・三角点](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/35173b22615ff69dd5c9be957789f95f.jpg)
![竜王山から原集落を眺める](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/97cacc0ac8faa4c523cbde7454c84e59.jpg)
北には竜ヶ岳を中心に鈴鹿山脈の山々が、
東には大きな山体で人を寄せ付けない雨乞岳がデンと構えていた。
しばしの展望を楽しみ、道標に従い綿向山へと向かう。
![大きな山体の雨乞岳](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/72e3ff7543d7edcc41fc236ac0a1afe2.jpg)
稜線の先には原から見える送電線鉄塔が二本並んでいる。
暫くは長い平坦な尾根を進んで行くと917m峰に着いた。
![日本コバの上には白山 稜線から](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/55c96ceb1f93343f8f7d6666383306ab.jpg)
この先から急峻な岩稜に変わり右側はガレになって切れ落ちている。
この辺り一帯は鈴鹿でも古生層地域で、
石灰岩の地層に花崗岩が貫入してきた変成岩帯でガレやザレ場が多い。
慎重に歩を進め篠が生い茂る藪を抜けると、やがて綿向山への右の稜線に乗り、
再び穏やかな灌木帯の尾根を廻り込むように、綿向山山頂稜線へと向かう。
秋の陽に照らされた熊笹の斜面が風に揺られ上げ潮、
引き潮の如く波を打っていて素晴らしい光景だ。
![綿向山への気持の良い稜線](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/766e3dd2db48800f66f3423d603fc118.jpg)
また路傍には霜枯れしたリンドウや色褪せたノブドウの名残が寂しく佇んでいた。
![リンドウ](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/4609fafe355379e62e1761fd8c531371.jpg)
![野ぶどう](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/d7805b880a951732046696adb8de9b9c.jpg)
晩秋の葉を落とした雑木林の尾根を登り切ると綿向山山頂だった。
綿向山の山頂は南北に細長く開けていた。
中央に綿向神社の奥社になる大嵩神社の祠があり、
その横に大きなケルンが建っていた。
![綿向山 頂上 大きなケルンが控えている](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/9e242548683691fc8661212760c11e92.jpg)
眼下には江州米の穀倉地帯である近江盆地が広がり、
三上山や十二坊・繖山(きぬがさ)そして昨日登った雪野山などが点々として箱庭の様だ。
振り向けば、大きな山体の雨乞岳と鋭峰の鎌ヶ岳など鈴鹿山脈の山々が望め、
しばしの眺望を楽しんだ。
![鎌ヶ岳・入道ヶ岳を望む](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/eca10b7f9e44ec33cb2879c4d78b2d00.jpg)
下山は表参道と言われる北畑コースを辿る。
直ぐに何百段かの木段を直降して・・・
七合目の行者のコバと呼ばれる美しい黒ブナの原生林の中で膝を休めた。
![行者のコバ](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/d8ce8809a7100e7a83cff422cd2d21e9.jpg)
![黒ブナの原生林](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/47bc7c6984e8841d8484b856935365e4.jpg)
やがて杉やヒノキの植林帯をジグザグに山腹を巻くように下った。
北畑コースを分け水木野谷へコースをとり、
天然記念物である綿向山麓の接触変質地帯の岩盤を見聞して駐車した場所に無事戻った。
![接触変成岩](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/9a10c334af8284efad859bb37f6c8506.jpg)
☆接触変成岩=秩父古生層中の石灰岩の地層に噴出した花崗岩が貫入してきた際、
その花崗岩に接触していた部分が熱変成を受けて生じた変成岩。
![綿向山 全景](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/b49981f23dd0034f31e06f43fc2ae0c9.jpg)
![地図](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2021/11/ca409b1593a4491d18292e29ca6b6786.jpg)
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★管理人から令和のこそこそ噂話★
11月21日は「歌舞伎座開業記念日 」です。
1889(明治22)年のこの日、東京・木挽町
(現在の東銀座)に歌舞伎座が開場した。
元々木挽町には江戸三座のひとつ・
森田座(後の守田座)があったが、
1841年の天保の改革の時に浅草に移され、
それから半世紀ぶりのことだった。
当時の建物は戦災で焼失し、1951(昭和26)年に復興された。
~今日は何の日から引用~
今日は一粒万倍日と言うことで、
久しぶりに下の娘と母を連れて東京タワー近くの
「もみじ公園」と芝神宮へ行ってきました。
明治に造られた滝と紅葉したもみじが綺麗な公園でした。
都会のど真ん中にホッとできるスポットがあるんですね。
明日も一粒万倍日が続きますね~
![Tamo24](https://www.mountain32.blog/wp-content/uploads/2020/11/IMG_4962-2-300x259.jpg)