更新日:令和3年5月14日|登山口から山頂まで1時間位|体力★★☆☆☆・展望★★☆☆☆・静けさ★★★★☆・技術★★☆☆☆・危険度★☆☆☆☆・初心者~中級者向け|茨城県の加波山{カバサン}(709m)に2001年5月24日にOMITSUさんが単独で登ったおひとりさま山行です。下山途中「可憐なヒトリシズカ」にも出会え、山頂付近には「たばこ神社」などが祀られている信仰の山らしい雰囲気を愉しめる山旅となっております。
◆県:茨城県
◆登山日:2001年5月24日
加波山は古来から密教の修験道場として知られており、
関東一円に信仰圏は広がっていたという。
また、明治十七年に富松正安ら16人の自由党員が
自由民権・政府転覆を叫んで武装蜂起し、
たて籠った世に言う加波山事件である。
石井さんに薦められ、井出孫六著の秩父困民党に関する書を読んで
当時の自由民権運動に興味を持ち、加波山に登ってみようと出掛けた。
ひたすらバイクで一般道を走っていく。。。
段々と大きくなる筑波山の山並みを目掛けて行き、
真壁の街を過ぎると、もう加波山は目の前に現れた。
麓の加波山神社里宮に詣でて、
どういう訳か大きなキセルが飾って有るのに驚いた。
更に舗装された車道を進み、鳥居を潜ってバイクを停めた。
深い溝状にえぐられた樹林帯の急登を登り、
ところどころの大岩に御幣が祀られている
鬱蒼とした樹林と相まって、信仰心の強さが漂っている。
尾根の左手が雑木林になる頃、明るさを覚え大きな採石場の脇を通り抜けて、
タチツボスミレやテンナンショウが顔を出している。
小さな広場に出ると視界が利くようになるが、再び深い森に入る。
やがて御供水入口という標識があって、左手の沢に下ってみたが涸れ沢だった。
引き返して大岩の国常立尊御神窟の脇を通り抜けて、
沢山の石碑が立ち並ぶ小広場をやり過ごし、
更に古木の鳥居を潜って階段を登ると加波山本宮の社殿の前に出た。
雑木の新緑が清々しくとても気持が良い。
山頂は花崗岩の岩山で山桜やミツバツツジが咲き誇り、
辺りには霊人碑が並び、いかにも密教の山域である雰囲気を醸し出している。
三角点を探すが解らなかった。
大岩の上に立つと吾国山が枝越しに望めるが、概して展望が良いとは言えない。
一時の休憩の後に彼らが籠った山頂をあとにする。
尾根筋に社が並ぶ北方の急坂を下り、
鞍部に真新しい加波山神社と先には「たばこ神社」が建っていた。
たばこ神社の由来は、其の昔、茨城内原町の煙草生産業者が雹害に遭い大損害を被り、
以後 除災祈願のために加波山に登拝し創祀して斉行する様になったとあった。
加波山親宮から左に折れて樹林帯を下る。
八合目道標を過ぎると岩石の多い山道となり、
可憐なヒトリシジズカがひっそりと咲いていた。
やがて小沢を渡り、ここが山椒魚谷という石碑が建っていて、
辺りはイチリンソウやニリンソウの群落があり、
中に一輪だけ貴重なギンランが咲いていた。
更に先を急いで下ると採石場に出た。
ここから舗装道路となり20分ほどでバイクの停めた場所に着いた。
中々変化に富んだ山行で、当時の自由党員が決起した山域を想い馳せながら、
のんびりとバイクを走らせ帰途に付いた。
ブログランキングに参加中!
あなたの投票お待ちしてます♪
人気ブログランキング
★管理人から令和のこそこそ噂話★
水銀温度計を発明し、華氏温度目盛り(°F)に名前を残す
5月14日は「温度計の日」です!
ドイツの物理学者ファーレンハイトの、1686年の誕生日。
華氏温度は、塩化アンモニウムを寒剤として得られる
当時人間が作り出せた最低温度を0度、
人間の平均体温を96度とし、その間を等分して得られる。
この温度目盛りによると、水が凍る温度は32度、
沸騰する温度は212度となる。ファーレンハイトが1724年に発表し、
現在では主にアメリカ・カナダ・イギリスで用いられている。
中国では、ファーレンハイトに華倫海の字を当てたことから、
「華氏」と呼ばれるようになった。
~今日は何の日から引用~
温度計の日があるなんて知りませんでした。
やっとゴールデンウィークも過ぎて本業が少し落ち着いてきました。
デスク周りもこの機会に断捨離をしてみました。
頭の中もすっきりした気分です♪