国指定天然記念物の高山植物に出会える~駒止湿原~(福島・新潟)

137 駒止湿原(1016m){コマドメシツゲン}

県=福島・西会津 新潟 

同行者=石井さん・村田さん

登山日:1999年5月15日~16日  


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 従弟の村田さんが奥会津・奥只見へ訪れた事が無いと言うので、石井さんに案内されて訪れた。

 概略のコースは会津田島からR289号線(沼田街道)に乗り、奥只見から小出に抜ける山岳道路を散策する計画で、途中の駒止湿原で野草の花見に立ち寄ると言う一泊二日の計画である。但し、豪雪地帯の為、道路が閉鎖されていることもあるので現地に行ってから、再検討しようと出掛けた。

 東北高速道で那須塩原ICから山王峠を越え会津田島に入った。田島には仙台赴任当時に一度だけ市場調査で訪れた事があったので懐かしかった。ここから89号線に入り、駒止峠を越えて湿原を散策した。石井さん曰く「以前に比べてツゲが密集している。大分乾燥化が進んでいるようだ。このまま進むと何れツゲの林になってしまう。大地が剥き出しになった、この辺りにテントを張った」。 湿原の先にはミズバショウが丁度満開で白い花を咲かせ、タテヤマリンドウショウジョバカマそして純白のアズマイチゲ褐紫のエンレイソウが目を楽しませてくれた。

ミズバショウ
ミズバショウ
ミズバショウ(アップ)
ミズバショウ(アップ)
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
ショウジョウバカマ
 ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
アズマイチゲ
アズマイチゲ
褐紫のエンレイソウ
褐紫のエンレイソウ

 289号で伊南川沿いを走り、只見町に入ると只見のマッターホルンと言われる蒲生岳が優美な姿を現した。蒲生岳が望める塩沢の民宿「いわぶち」に投宿。

 未だ陽もあるので近くの河井継之助記念館に立ち寄る。司馬遼太郎の小説『峠』のモデルとなった長岡藩家老・河井継之助。幕末の長岡藩を支えた継之助の功績を紹介した記念館である。

 驚くのは長岡北部戦線で左脚のひざ下を流弾で砕かれ、会津へ向かうが、真夏の炎天下のなか左脚は既に腐敗し臭気を放っていた。(それにしてもこの峠の長大さは、どうであろう。樹海は眼下にあり、路は天空に連なって行く。

 「八十里こしぬけ武士の越すとうげ」と詠った)。今のキロ数で20㎞の延々とした峠路である。八十里越して会津領只見村塩沢にやっと辿りつき容態が悪化してこの地で逝去された。それ故の記念館であった。

 翌朝、宿の主人からR252線の除雪が終わり今日から通行可能と告げられ、守門・入広瀬廻りで小出ICから関越道で帰省することにした。

 それではこの辺りを散策しようとなり、霧に咽ぶ幻想的な只見川に浮かぶ山々(蒲生岳・笠倉山・鷲が倉山)を眺め石井さんが以前に登った路のない山で笠倉山のテントを張った所に、カタクリ群生地があると言うので入って行った。

蒲生岳
蒲生岳

 山肌に残雪を抱きライトグリーンに変わる淡き山の早春を味わいながら、山道に入るとカタクリがおびただしい限り群生している。

カタクリ
カタクリ

カタクリの群生
カタクリの群生

また新緑の中に雪椿が赤い花を際立たせていた。

雪 椿
雪 椿

 この笠倉山は残雪期しか登ることが出来ない。夏はとても深い藪に覆われ登れない。石井さん談。路肩にはポッンとザゼンソウが佇んでいた。

ザゼンソウ
ザゼンソウ

 ここまで登ると雪解けの水音はこけむした岩肌をぬい、わびしく単調に聞こえ雪山から吹き下ろす風の香りが非常に旨い。笠倉山の登山口から下りて来て、コンクリートで出来た防火水層の上に数枚のござが敷かれ、赤紫色に磨かれたゼンマイが干されていた。

 老婆に聞くと、「ここまで仕上げる迄が大変」とのこと。茹でてんで干して、やっと商品になる。早春の農家の大切な収入源とのことだった。

 長閑な山村を後に六十里越をして越後へと向かった。途中、田子倉湖で一服入れる。低く雲が垂れ下っているが、辺りはブナの林、ちょうど芽吹きが始まっていて、淡いうす茶の産毛をまとった新芽が、数日後にはもえぎ色から眩しいばかりの新緑に照り映える事だろう。

奥只見の残雪を付けた山々 名山は雲の中
奥只見の残雪を付けた山々 名山は雲の中

 しばらく走って眺望の利く橋の上に出たが、越後の名山の浅草岳や守門岳は、湧き出す雲に覆われ姿を見ることが出来なかった。入広瀬村まで下ってくると、空は晴れ雪深い越後に到来を告げる。守門村を抜け、小出市街に入り、新潟名物の「へぎ蕎麦」を石井さんに御馳走になり、帰路についた。

 

駒止湿原の詳細についてはこちらよりご確認ください。



               

★管理人から令和のこそこそ噂話★
3月11日は「東日本大震災の日」です!
あの未憎悪の震災から10年。まだ0才だった娘も10才。
時が立つのはとても早く感じます。こうして家族と共に、
生きていられることに改めて感謝です。
あなたはどんなことを感じて過ごされましたか?
大切な家族のためにも今一度防災用品をチェックしたいですね。

Tamo24
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