インド|初めての海外登山ヒマラヤへ②


更新日:令和3年7月10日|初めてのインド「ヒマヤラ紀行」を数回に分けてご紹介いたします。今回はジョシマート編となります。紫色のハカランダ(インドではダンケル)がとても綺麗で、急斜面に段々畑も圧巻です。奈落の底へ転落しそうな山道を6時間かけて移動する山旅となっております。


ガルワールヒマラヤ紀行②

◆都市:インド:ガルワールヒマラヤ紀行
◆登山日:2008年6月4日~19日
◆同行者=石井さん・田中さん・鈴木さん

ジョシマート 

次第に谷は深く稜線は高く、川沿いの道は舗装が不十分で細い割に交通量も多く、
のろのろ運転を虐げられる。特にこの時期は上流の聖地、
バドリナート(ヒンドゥー教)やヘムクンド(シーク教)へ向かう大勢の巡礼者が、
バス(インド国産車TATA)や自家用車で送り込まれる為に混雑極まりない。

 

辺り両側の山々は、ことごとく棚田や段々畑で埋め尽くされ、天にまで達している。
人間と自然との営みが慎ましく美しく展開していた。
スリナガルに近づいた時、田中さんが「ハカランダじゃないですか」という。
紫色の花と実が同時についた木で、石井さんが間違いないという。
インドでは「ダンケル」というらしい。

 

ハカランダ
ハカランダ

 

ハカランダ2
ハカランダ2

 

ハカランダ3

 

日本の山間部にも千枚田というのがあるが、ここは何千枚田ぐらいの、
段々畑が信じられないような急傾斜の山腹に続いている。
耕せるところは全て耕した感じだ。平らな土地は殆んど無く、
赤茶けた細長い棚といった感じの畑で、開墾してあり見事なものだ。

急斜面に高く続く段々畑
急斜面に高く続く段々畑

 

対岸の段々畑の中には、しがみつく様に点々と農家が散っていて、
よくこんなところにと思われる傾斜面に人々が住んでいる。


水や塩分の摂取、そして急病にはどうしているのだろうと考えさせられる。
そういう厳しい地形や環境に挑んできた人々の逞しさに最敬礼したい。

対岸
対岸

 

暫く行くと、北からマンダカニ川が合流するルドラプラヤグ(Rudraprayag)に入り、
街路樹に椰子の木が生えていて亜高帯域かと思う。


白い二重顎の下がった牛が悠々と道を塞ぎ、
道端に転がっているあの残骸に白い粉が撒かれていた。
多分消毒剤であろう。ここのバッティ(茶店)で昼食休憩をした。

 

この先から急傾斜の崖道を走るようになる。
対岸の深い谷の上には急峻な山々が続き、
スケールが日本と比較に成らないほど大きい。

 

路肩には日本では園芸用に売られている、ランタナが無造作に生え、
七変化の花を楽しませてくれている。


家畜の餌か、焚き付け用か身の丈にも匹敵する、
寄せ集めた草を、女の人々が頭から幅広の紐で括って歩いている光景も侘びしい。

 

カーナプラヤグ(Karnaprayag)を過ぎると、アラクナンダ川は千尋の谷となり、
道は左岸にへばりつくように付いている。

 


いつ落石があっても不思議でない状況で、
常に自然崩壊との戦いを続けている道とみえる。


大きな岩石をハンマーで砕き、砕石と砂利と砂を現場生産して、
路肩には所々にビニールで囲った水溜りを作り、
あとはセメントで捏ねれば補修が出来るという。

重機などは使わず多くの労働者が保守作業に従事していた。
正に地産地消である。

道路は1車線でガードレールはなく、
U字カーブでは大型車は1回のハンドル操作では曲がり切れない。

断崖の下には転落した車が、累々と放置されたままだった。
車は落石と転落を気遣い、どの車も見事に中央を走っている。
これでは対向車との衝突や奈落の底へ転落がいつ起こっても不思議でない。

 

ガイドのサンディシュが指差す方向を見ると、
ガルワールヒマラヤの雪山の一角が覗かれ、
今日はあの手前まで行きます」と案内された。

 

ガードレールなし下は千寿の谷
ガードレールなし下は千寿の谷

 

しかし断崖の続く道路はなかなか捗らず、
6時間ほど掛かり丘陵地帯に開かれたジョシマート(Joshimath)に到着した時は、
日も暮れかかっていた。

 

ジョシマート~遠く未知の世界へ
ジョシマート~遠く未知の世界へ

 

ジョシマート (2)
ジョシマート (2)

 

ジョシマート (3)
ジョシマート (3)

 

ジョシマート (4)
ジョシマート (4)

 

ジョシマート(5)
ジョシマート(5)

 

ジョシマート (6)
ジョシマート (6)

 

宿は町の入口にあるドロナギリというホテルで比較的大きかった。
ホテル前の道路は幹線道路で夕暮れの事でもあり、
大渋滞を乞食が交通整理をしていた。

ホテルの前ジョシマート中心街
ホテルの前ジョシマート中心街

 


その手間賃としてタバコをくれと、我々にせがむ場面があった。
現地のタバコである、ビディ(BIRI)を差し出すと、
生意気に舶来品を要求してきた、サンデッシュが怒鳴りつけ追払った。
ビディとは耳掻き三杯ほどの刻んだ煙草を、柿の若葉で葉巻にしたような、
鉛筆の三分の一位の長さで、
半分以下の細さのタバコである。
1ピース25本入りで21円 葉巻一本1円にも満たない。全て手造り

ホテルの部屋に案内され、明日からのトレッキングに備え、
大型ザックの中から当面必要なものをサブザックに仕分けした。

 

その後食堂に行ったが気の利いたディナーはメニューに無く、
おやつ程度の単品で仕方なく町に出る事にしジョシマートは、
かつてチベットとの交易で栄えた宿場らしく、
標高1,950mの山中にしては、町は以外に大きく、
商店には品物が豊富で、食べ物から雑貨・衣類にいたるまで何でも揃って賑っていた。


見当たらなかった物はアルコール類・紙製品・獣肉くらいだろう。
私たちはパチンコ屋の景品交換所みたいな所で、
キングフイッシャーというビールをガイドが闇で手に入れてくれた。

 

道は車と人と牛で、ごったがえしクラクションや商人の掛け声で、
怒鳴って会話をしなければ、聞き取れない雑踏だった。


簡易食堂(ターバー)のカレーの夕食で簡単に済ませ、
ホテルに戻り乾杯して、長時間に及ぶ悪路でのドライブで疲れていたので、
すぐにぐっすりと寝込んだ。

 

★まだまだつづきます。。。

 


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OMITSU
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★管理人から令和のこそこそ噂話★
7月10日は「納豆の日」です!

関西納豆工業協同組合が1981年に関西地域限定の記念日として制定し、
全国納豆協同組合連合会が1992年に、改めて全国の記念日として制定した。
七(なっ)十(とお)で「なっとう」の語呂合せ。
~今日は何の日から引用~
かつて寿司屋だったころはよくなっとう巻きを食べていましたが、
ある時からアナフィラキシーショックを起こすようになり、
気持ちは食べたくても、食べられなくなりました。
どうやらサーファーの方にも多いようで、
クラゲに刺されたことが、原因のようです。

普段、Stand.fmで朗読配信をしています。
こちらも遊びにいらしてください♪
「タモちゃんの癒しの朗読タイムチャンネル」
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それでは、Buona Notte♪

Tamo24
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