31 小安岳(1301m){オヤスダケ}
県=秋田 小安峡 泥湯 川原毛
同行者=斉藤さん、田中さん、他旧ブナ倶楽部10人
登山日:2003年10月18日~20日


Outdoor Style サンデーマウンテン

中里温泉に投宿し、早朝に移動して泥湯温泉に入った。木地の里の小椋久太郎翁の碑に立ち寄り、木地師からこけし彫師に至る碑文で知識を深めた。(木地師は近江の里、君ヶ畑から材料を求めて全国に散った。君ヶ畑には惟高親王が祀られ小椋と言う姓が多い)

神室山地の一角に連なる小安・高松・山伏の三岳縦走に温泉特有の匂いが漂う泥湯から入山した。ひなびた素朴な湯治場の名残がある湯場を通り抜け、背後に錦繍の山々を背負った山路を登りだす。高松岳5.4kの表示柱が目に入る。山伏岳まで縦走すると可也の長丁場を覚悟して歩を進める。滑りやすい崖崩れ擁壁の下を足早に通り抜け、高松川の堰堤を下に見ながら急斜面を捲いて、数本の源泉給湯管が露出したスギ植林地を登って行く。


やがて登山口から望んだブナ黄葉のトンネルを抜けると、前方に湯煙が数本立ち上がる新湯に着いた。ここで一息入れて沢を横切って美しいブナ林の山腹をゆっくりと登り、小安岳から派生する小尾根に取付き、急登を繰り返すと次第に尾根筋から離れ、山腹の捲き道を辿って行く。



この辺りまで高度を稼ぐとブナ林も落葉して峰下りして仕舞っている。枝越しに高松岳の姿を見ながら、枯れ沢を越して、小安岳の山腹を捲くように登って行くと、急に明るく開けた崩壊地に飛び出した。ザレで歩き難い急傾斜をジグザグに切って、斜面を右に横切って水場に到着。ここで喉を潤し、気持ちの良い笹原の一本道を行く。

やがて主稜線に乗り高松岳分岐に辿り着いた。高松岳への道を見送り、左の稜線上を暫く辿ると小安岳山頂に立った。


遮るものが無い灌木と笹原の頂からは360度の眺望が心行くまで楽しめた。特にこの山地の雄である神室山や虎毛山が望めたのには感激した。


※長くなってきたので、続きは明日投稿予定です。(高松岳・山伏岳)





A8.net
